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sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2015.02.13,Fri

everybody smiling / Siem Reap, CAMBODIA


カンボジア出発1週間前、バイタク案内役を頼んだサイハーくんから、こんなメールをいただいた。

「みんいつもわたしにききます。XXXさんはいつまたかんぼじあにきますか。」

昨年のカンボジアでは当時の職場で親しかったSさんから不要になった子供服を10数着いただき、それらを持ってサイハーくんの故郷ロヴィア村の子どもたちにプレゼントをした。
あてもなく、どこかしらで配る予定の子供服だったが、たまたま立ち寄った小学校がロヴィア村の子どもたちが通う小学校で、ひときわ可愛くふるまっていた窓際の少女4人組に惹かれ、「あの子たちにあげようか?」と言う話になった。
サイハーくんは村の出身ではあるが実の両親はいなく、村から孤児院へ引き取られ、そこで日本語も学び、僕とも知り合っている。
村には異母になるお母さんと、いとこになる妹らが住んでおり、共に教師。
お母さんが子どもらが通う小学校の教師であることから、子どもらの集め役になってくれた。



cat / Siem Reap, CAMBODIA


去年はカンボジア滞在最終日にあたる2月2日日曜日の朝、村へ行った。
シェムリアップ中心部からロヴィア村まではバイタクでおよそ45分。
国道を国境方面へひた走り、マーケットがあるところを曲がってからは砂埃舞う未舗装道を延々とゆく。
両脇に田んぼが広がる未舗装道はまさしく、カンボジアの原風景が広り、すれ違う車が撒き散らす砂埃を幾度となく浴びながら、ようやく村へとたどり着く。
公共の交通機関など存在しない郊外の村だから、子どもたちは純粋に村の中や周辺の野原を走り回る生活に没頭している。

自然の中で遊び育つ。

カンボジアの村の子どもたち皆がそうであるように、このロヴィア村の子どもたちもまさしく自然の中で育っている。

サイハーくんの提案では、今年も最後の日に行こうということだった。
ただ、去年は都合良く学校が休みの日曜の朝がそれにあたったが、今年は火曜日である。
そしたら都合良く、2月3日は仏教のお祭りでカンボジアの祝日にあたった。
学校も休みということで午前10時、お母さんの呼びかけで20人を超える村の子どもたちがサイハーくんの実家に集合していた。



古着と子どもたち / Siem Reap, CAMBODIA


今回用意した古着はおよそ25着。
去年同様、前任の職場で親しかったSさんからいただいた。
Sさんの愛娘はふたり。
女の子用ばかりだったからもらえない子たち用に日本の飴も用意し、さらには去年撮った写真も数十枚プリントして持参した。
まずは、その写真に子どもたちが群がった。
サイハーくんの通訳によれば、集まった子どもたちの大半は去年のことを覚えているらしい。
ただ、去年配った服のことになると「すでに破れてしまった」などの返事を聞く。
村の生活は厳しく、それは環境だけでなく、気候や風土からも伺えた。

サイハーくんの話では、いつも村に帰ると僕がいつまた来るのか尋ねてくる少女がいると聞いた。
その子がスライリアちゃんだった。



スライリア10歳 / Siem Reap, CAMBODIA


覚えている。
僕も確かに覚えている。
去年、学校へ行った時にも窓際の席で明るく振舞い、村で服を配った後は仲の良い友達たちと村中を引っ張って案内してくれた。
「ずっと、まっていた」と言う話を知った時には熱くこみ上げるものがあったし、僕もこの日を待ち望んでいた。
そのスライリアちゃんが選んだ服はピンクのフリル。
よほど気に入ったのか暑い中、重ね着をして着ていた。



children under the sunshine / Siem Reap, CAMBODIA


一通り配り終わってからは、子どもたちから一本指を突き上げて何だか分からないオネダリを受けた。
サイハーくんに「何て言ってるの?」と訊くと、「子どもたちは皆、ひとりひとり単独で写真を撮ってもらいたいみたいです」と訳してくれた。
時間と場所を選べば、作品と呼べるような写真を撮ることができたかもしれないが、こういったものは成り行きの展開である。
ササッと時間をかけずに撮った方がテンポがいい。
なによりも、子どもたちの元気をそのまま打ち切らずに続けたかった。



ポーズ / Siem Reap, CAMBODIA



スマイル / Siem Reap, CAMBODIA


みんな、かわいかった。
南国の日差しと椰子の木茂る村の中で、輝いていた。
できることならば、またこうして来たい。
願望はこの時すでに、芽生えていた。



なかよし / Siem Reap, CAMBODIA



ピース! / Siem Reap, CAMBODIA


ずっと待っていてくれたスライリアちゃんと仲良しのスレイロアットちゃんは去年も今年もずっと、村の中では一緒に連れ添って歩いた。
短い滞在時間だったが、村を離れることも、数時間後にカンボジアを離れることも惜しくてたまらなかった。
愛着のあるふたりの写真は何枚も撮ったが、カンボジア最後の1枚はふたりの写真で終えたかった。



Bye-Bye / Siem Reap, CAMBODIA


未舗装道の先にあるロヴィア村は砂埃舞う乾季の今はまだしも、雨季になると国道からの交通事情はすこぶる悪く、道路がグチャグチャになり、サイハーくんも実家に帰らない日が続くと言う。
ただ、原風景広がる道路脇の景色は緑輝き、それはそれは美しいらしい。
今度は、そんな季節に村を子どもたちを訪れてみたい。
僕の中で「還りたい」と思う場所がまたひとつ増えたのも、この2月3日だった。


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参考: 古着ボランティア



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Comments
>Meet Youさん

村で古着を配る程度は大した支援でもないので旅の思い出の延長ですが、支援名目でお金を欲しがる輩が根付いてしまっているのがカンボジアの現実でもあると思います。正直なところ、お金を援助する支援はもうしたくないのが体験からで、できることならばこういった小さな心だけのささやかなことを続けたいのが本音ですね。
Posted by サミー - URL 2015.02.24,Tue 17:53:24 / Edit
あ~、それよく分かります。
私は1度しかカンボジアを訪れていませんが
ずいぶんと寄付、支援について思うことがありました。
数十メートルおきにある学校やボランティアが掘ったという井戸
あふれるほど多いトゥクトゥクの運転手
なんだかなぁという思いがあったのを覚えてます。
支援はいってしまえば全部自己満足ともいえます。
現場を見ないと的外れなことも多いですので
その自己満足を実際に現場を見てすることってのは何より大切な気がします。
Posted by Meet You - URL 2015.02.21,Sat 14:33:32 / Edit
>Meet Youさん

カンボジアで感じていることの一つに、「場慣れしている」印象を持つことがあります。
支援されることが当たり前のように受ける印象を持つこともありますし、現にツアー収入目的で運営する孤児院の実態も社会問題になっています。
やみくもに物を与えることはどうかと思いますけど、この村にしても若干の支援の手は入っているみたいです。
ただ、サイハーくんとのお付き合いがあるので、継続的な交流もしやすいですから、自己満足にプラスαできる程度の交流は続けて行きたいと思っています。
すれたところのない子どもたちが大人になった時に、どういう思い出として残っているか楽しみです。
Posted by サミー - URL 2015.02.19,Thu 14:11:01 / Edit
こんにちは
色々と共感しました。
私も再訪する時は写真持っていって配ったりしてますが
アジアの人は本当に嬉しそうに喜びますよね。
私もこの村に行ってみたくなりました。

お金を払う宿やレストランではない場所で
待ってくれている、また行った時に歓迎してくれる
そんな場所があるのって素敵なことだと思います。
Posted by Meet You - URL 2015.02.17,Tue 15:44:13 / Edit
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