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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.24,Wed
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Posted by sammy - 2011.12.18,Sun

performance in Marina Bay Sands / SINGAPORE

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Posted by sammy - 2008.04.30,Wed


シンガポールは過去2回、チャンギ空港を経由したことはありましたが、
空港外の街へ降り立つのは今回が初めて。

滞在が今日1日だけ、しかも空港を出る時点で既に午前11時でしたから、
これから街へと行き、ホテルを探し、散策するとしても半日だけ。
明日の早朝には再び、成田へのフライトに向けて空港へと戻ってくるわけで、
感覚的には日帰り旅行みたいなもの。
だから、特別に「行きたかった」わけでもなく、
「せっかくだから1度、行ってみたかった」が正確な感想でもあります。

空港から市内へはMRTと呼ばれる地下鉄を利用しました。
車内の乗客を見渡せば中国人らしき東アジア系もいれば、
マレー人らしき浅黒い肌の人、さらには見るからにインド人だと分かる濃い顔立ちの面々。
そんな混沌とした中で唯一、今まで行ったアジアと決定的に「違う!」と感じたのは、
地下鉄を降りて地上へと出た街が、整然としていてキレイだったこと。

「ここは?」。
一瞬、そう思って浮かんだのはニューヨークでした。
街並みの整然さ、道幅の広い道路、緑の多さが直感的にそう思わせたのかもしれません。
少なくともここは、僕の思い描くアジアではないことだけは確かです。

IMG_1404.JPG
ゴミも落ちていないキレイな歩道はシンガポールならでは?

そんなシンガポールは物価も高く、
ホテルの宿泊費も日本並み、いや、それ以上です。
滞在が1泊のみでしかも、早朝のチェックアウトだからホテルの利用は数時間寝るだけ。
純粋に快適さを求めたい気持ちと、
その値段と僕のニーズとが合致しないだろう迷いがありました。
そしてそれが事前に予約をしなかった原因にも繋がり、
現地に到着した時点でもまだ、「どこへ泊まろうか?」と決めかねていたのですが、
とりあえずブギスという地区で数軒、目星を付けたホテルをあたってみることにします。

ところが、この簡単だと思えたホテル探しが意外と難航します。
正午前とは言え、目星を付けていた安宿クラスの4000円前後の部屋はどこも、
すでに埋まっていたのです。
しかも、ホテル探しの途中には突然の雷雨もあり、
雨宿り代わりに中華系のファミレスで昼食となります。

雨が止んだのを見て再び、ホテル探しをしますが、
今度は焼け付くような日差しが襲ってきます。
もう、こうなると「どうでもいいや」と思って1度、
値段が高くて断ったホテルへと戻ってみると今度は「FULL」でした。
その代わり、歩いて10分ほどの場所にあるホステルならばシングルが空いていると紹介を受け結局、
「Hawaii Hostel」という名のホステルへと落ち着きます。
ここは「歩き方」にも出ていますが、ホステルとは言うものの実質は連れ込み宿の様相でした。
部屋の写真でも撮ってあれば様子は察ししてもらえたのですが、
そんな写真も「撮れない」と思うほど部屋は狭く、実寸にしてタタミ2畳強の広さしかありません。
それでも宿泊費の高いシンガポールで、
AC、ホットシャワー付きのシングルが1泊約2850円というのは破格の安さです。
僕の宿泊へのニーズは荷物を置けるロッカー代わりと仮眠だけ。
「いかにも…?」と分かりつつも、ここへ決めました。
ちなみに、僕の予想は的中して、
就寝しようとした夜11時頃には隣室からそれらしい男女の会話も聞こえてきました。
「これもシンガポール」と割り切りましたが(笑)。

IMG_1405.JPG
もちろん、泊まれずに見るだけだったラッフルズ・ホテル

予想外のホテル探しに時間を費やしてしまったシンガポールですが、
刻々と進む限られた時間をノンビリ過ごすわけにもいかず、
まずはブギス~ラッフルズ、そして定番のマーライオンを目指して歩くことにします。

街は至るところに道路代わりのショッピング・モールがあり、
日中の暑さを回避するかのようにそれらを通り抜けては再び、
ジワリと汗が滴る屋外へと出ます。

IMG_1402.JPG
近代的な街並みの一角にアジアらしい風情もある

しかし、街のキレイさは面白みにも欠け、
僕の中では心にポカリと穴が開いたような空虚ささえも感じてきます。
昨日のバンコクも今ではすっかりと近代的な様相の都市へと成長していますが、
人々はとことん呑気で気楽で、
そんな姿は近代的な街並みのあちらこちらからまるでオアシスのように感じ取れました。
多くの旅人は、そんな混沌さがバンコクの魅力であり、居心地の良さだとも言います。
では、このシンガポールは?
人々はいたってラフで、
暑さはバンコクと同様でも、クールに生きている印象さえ感じます。

馬鹿らしいほど騒いで楽しんでいたソンクラーン中のバンコクから一転、
賑やかななクラスから、
規律正しい静かなクラスへ転向してきたかのような錯覚さえ感じてきます。
とにかく、いい加減さの欠片もないような規律正しさが街全体から感じられ、
加えて、新しく近代的なショッピングセンターなどはアジアの異空間のようです。

IMG_1409.JPG
ラッフルズ・シティのショーウィンドー

ラッフルズ・シティで一休みした後、
マーライオン目指して海岸線へ向かうつもりでしたが、
それまでのアジアの旅の疲れが一気に出たかのような疲労に襲われます。
それは、もしかしたら何かしらの緊張糸が切れた時だったのかもしれません。
ここには、それまでの旅の中であった、
「いつどこで何をされるか分からない」怪しげな雰囲気は皆無です。

一旦、ホテルへと戻って休んだ後、
今度は夕暮れ前の街をオーチャド・ロードまで向かいます。
僕の旅の最後は、ここオーチャドで簡単なお土産品を買うことでした。
ささやかなブランド品を添えて。

夕暮れが迫る頃、
日中に行けなかったマーライオン目指してオーチャドからMRTでシティ・センターへと向かいます。
シティ・センターの駅から地上へと出ると、
空の色は夜の闇が間近に迫った蒼い色へと変わっていました。
僕の10日間に及んだアジアの旅もいよいよ、終焉が近づいてきました。

IMG_1413.JPG
夕闇迫る頃、フラートン・ホテル

到着した翌日から数えて、これが9回目の夕暮れ時ですが、
途中、雨に降られて曇った1日を除いてはほぼ連日、
「ホッとした」気持ちになるのもこの時間でした。
それは暑過ぎた日中が去り、生暖かさこそ残るものの、
過ごしやすい時間が始まる時でもあります。

旅の最後のシーンはライトアップされて白く浮かび上がるマーライオンと、
蒼い闇に浮かぶ月が、マレー半島最南端の地で僕を迎えてくれました。
心なしか感じる海風の心地よさ。

1年でいちばん暑い季節に旅したアジアの旅も、終わろうとしています。

IMG_1416.JPG
マーライオンと夜空に浮かぶ月

【16 Apr,2008 / シンガポール】
Posted by sammy - 2008.04.25,Fri



バンコク~シェムリアップ~バンコクと続いた旅の終点はマレー半島最南端、シンガポール。

そもそも今回の旅。
航空券はバンコク往復を購入して、
バンコク~シェムリアップ間を往復陸路移動を基本線にプランニングを始めました。
ところが、実際に航空券を抑える段階になって希望の日付でUAのマイレージを2万マイルだけ使えば、
行きがバンコクまで、帰りがシンガポールからならば無料で行けることが分かりました。

この時点で購入可能なバンコク往復航空券が最安値で総額7万円前後しましたから、
バンコク~シンガポール間を自腹で払ったとしてもマイレージを使った方が格段にお得です。
しかも、シンガポールまで行く片道航空券ならばネット販売で超格安のエア・アジアが飛んでいます。

そのエア・アジアを使って僕は当初、
シェムリアップ~クアラルンプール間を総額7000円で飛び、
クアラルンプールからは同日の国際列車でシンガポールへ入るプランを考えてみました。
ところが、ネット購入を先延ばしにしているうちに希望の4月15日のみ、
この間の航空券が完売になってしまい断念。
そうなると日程的にシンガポールまでの移動は1度、バンコクまで戻るしかなく、
それも当初は15日に陸路移動のつもりでしたが、
これだとソンクラーン最終日の夜に戻るわけでもったいなく、
ならばと空路を使って14日のシェムリアップ~バンコク間の夜便で戻ることにして、
15日はソンクラーン中のバンコクで丸1日滞在。
帰国前日の16日早朝便でバンコク~シンガポール間を移動して、
旅の最後の1日をシンガポールで過ごすプランにしたわけです。

ちなみに、シェムリアップ~バンコク間の空路はバンコク・エアウェイズが1日数便飛んでいます。
こちらもネット購入のEチケットが便利で、片道約14,000円でした。
行きのバンコク~シェムリアップ間の陸路移動が国境までバス、
そして国境を越えてから乗用車で所要約10時間、2,300円でしたから、
どちらがお得かは個人の判断に委ねますが、
飛行機が夜7時半発で飛行時間がたったの35分。
夜9時半にはバンコクのスクンビットにあるGHに到着したことや、
翌日を移動にとられずに丸1日有効に使えたことを思えば、
この14,000円は決して高い選択ではなかった気がします。
「損をとって得をとれ」でしょうか?


シェムリアップへと向かう道
近年は道路も整備されたが、砂埃が舞う陸路移動には独特の情緒も感じる


シンガポールまでのフライトは希望の16日早朝便は料金が若干高めでした。
エア・アジアの場合、
フライトの混み具合などによってフライト料金は常に変動します。
バンコク~シンガポール間片道の場合、最も安い時で総額10,000円くらいで行けますが、
この16日は早朝便に限っては総額18,000円ほどしました。
それでも、同じ路線でタイ航空を使った場合には24,000円ほどかかるので、
やはり、エア・アジアは安いです。

僕はこれが初めてのエア・アジア搭乗でしたが、
安さの秘訣は無駄なサービスを一切省いているのが特徴で、
例えば購入はネットか空港のカウンターのみが基本ですし、
搭乗券は何と、デパートのレシート同様の薄っぺらい紙。
座席は全て早いもの順の自由席ですが、
僕は購入時に何も知らずに「X-PRESS BORDING」を選んでいたようで、
たった3名しかいなかった優先搭乗で最前列窓側をキープできました。

機内では客席乗務員はいますが、
機内でのサービスは全て有料販売で各座席にファミレスのようなメニューが用意されています。
例えば、缶ジュースならば約130円、紙コップのジュースならば約100円。
カップヌードルもあって約160円といった具合です。
機内の物価もタイ仕様のバーツ表示ですから、
日本人からしてみれば割高感を感じることもありません。

そんなこんなのエア・アジアですが、
バンコクを朝7時5分に飛び立った機体は朝日が海面を照らすタイ湾上空を抜け、
ほぼ定刻の10時20分にシンガポール・チャンギ空港へ降り立ちます。


午前7時30分、朝日が照らすタイ湾上空を飛ぶ

バンコクとシンガポールの間には1時間の時差があるので、
実質約2時間のフライトですが、
安くてもこうして快適に目的地へ到着できれば何も言うこと無しです。

何はともあれ、
4月7日夜のバンコクから始まった10日間に及ぶ暑く、熱い旅の終点はここ、
シンガポールで幕を閉じることになります。