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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.20,Sat
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Posted by sammy - 2011.02.24,Thu

村の英語学校で学ぶ子どもたち / Siem Reap, CAMBODIA


2月7日に成田を発ってシンガポール、タイ、カンボジアの3カ国をかけ回った2週間にも及ぶ長旅から21日夕方、無事に帰国しました。
いやぁ、この旅が長かったのか?短かったのか?何から伝えればいいのか?
やはり、2週間という与えられた旅の期間は贅沢でありながらあっという間であり、「2週間もある」と考えた余裕が「2週間しかない」と考えなかったことで、集中力をことさら抜く旅にしてしまった反省はありますが、振り返ってみれば移動に明け暮れながらも、念願だったロード・トリップの一部を完遂できた喜びは大きいです。

どんな旅だったかと言うと…。


* * *


まずはマイレージの無料航空券でシンガポールまで飛びますが、翌日の昼には格安の航空券でバンコクまで飛びます。
早い段階で別プランを軸にシンガポールまでの航空券を抑えてあったから少々の回り道だったけれど、「僕にとってのアジアは今も昔もバンコク」であり、そんな言葉に倣って、こだわりはバンコクからスタートしたかった。

午後2時半パヤタイ駅。
バンコクはそんな僕の思いに応えるかのように、空港からのモノレールを乗り換えるこの駅でむせかえるような熱風が身を包み、気持ちは一気にとろけます。


IMG_3393.JPG
夕暮れ時のソイをゆく / On Nut, Bangkok, THAILAND


バンコク滞在はこの午後からのわずか半日だけで買い物などを済ませ翌朝、エカマイの東バスターミナルから一気に国境の町トラートへと向かいます。
バスは午後9時半発。
古くもありながらそれなりに設備も整ったバスに乗り、およそ5時間をかけて着いた先のトラートから今度はミニバンに乗り換えてタイ、カンボジア国境にある村ハートレックまで1時間半。

降りたすぐ目の前が国境であり、僕はそこを歩いて渡ります。
おりしも一昨日はここよりはるか北にある国境で両国の紛争による死者が出たばかり。
一抹の不安があったものの、夕方の強い西日が眼下の海を照らすこの国境にはそんなことはどこ吹く風のゆったりとした空気と照りつける強い日差し。
カンボジア側からは下校してタイ側にある村へ帰る子どもたち。
少なくともここに国境の意識は薄く、挟んだ両地域の人たちはそれぞれの国を自由に行き来できる特別な境でもありました。
しかし…。


IMG_3409.JPG
国境を越えてタイ側へと下校する少年たち / THAI-CAMBODIA Border


経済の発展したバンコクから一気に国境まで来て越えてカンボジアへ入ると、煌きが対岸の光に思えるような時代の遡りを感じます。
特にカンボジアの端っこであり、数年前までは国内他都市からの道の整備さえされていなかった国境を越えた町ココンでは…。

カンボジア側のイミグレーションでも、あの手この手を使って上乗せしたお金を稼ごうと仕組んできたり、貧しさを一気に感じてしまうのがカンボジアであり、その貧しさの中にある素朴な心と優しい人柄、素のままの笑顔が輝くのもカンボジアでもあります。
僕はそんな魅力に惹かれ今、国境を越えます。

2月9日午後5時、何とか自力でカンボジア入国を果たし、国境からは50バーツに値切ったバイタクでおよそ15分走った先にあるココンの町へと向かいます。
もちろんこの値切ったバイタク、そのままの料金で簡単に支払いを済ませてくれるわけではありません。
そんなことはお見通しだったので最終的には少しタイミングをずらして20バーツを上乗せし、目星をつけてあった海沿いのホテルの手前で降ろさせます。
たった20バーツ(約55円)の上乗せで陥落するタカリのドライバー。
この応戦がアジア旅の楽しさであり、勝利した僕は無事にホテルへ荷を降ろし、夕日に染まる海沿いを散策します。


IMG_3478.JPG
桟橋から夕日をバックに笑顔の子どもたち / Koh Kong, CAMBODIA


木で無造作に造られた桟橋や海上に建てられた家々。
沈みゆく真っ赤に染まる夕日をバックに笑顔を見せる子どもたち。
そんな子どもたちの遊び声はまるでサウンドのように静かなこの町のどこからも聞こえ、そのサウンドにも喧騒のバンコクとは違う国境を越えた実感が沸いてきます。

身も心も1年半ぶりのカンボジアへと戻り、ここからシェムリアップへと至るカンボジア横断の旅が始まりました。
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Comments
>wakyさん

2週間も休暇があるといろいろと思いを巡らせられますし、実際に駆け巡った旅をしたわけですけど、だからと言ってそれが良かったのかどうなのか、旅の最中から疑問にも思えていました。
やはり、移動の連続は疲れるばかりか、滞在中の時間も忙しくなります…。
「時間を有効に」などと思わずにいっそのこと、ドカ~んと一ヶ所に拠点を決めて腰を下ろしてしまった方が贅沢だったのかも?
もちろん、そんな贅沢が出来ないところに与えられた日々の貴重さがあるんですけどね。
Posted by サミー - URL 2011.03.05,Sat 14:42:07 / Edit
2週間の旅行、今は「長い」と感じるようになりました。自分の状況によって感じ方って変わりますね~。

やっぱり、サミーさんはカンボジアに向かいますか^^ 特別な場所なんですね。
Posted by waky - URL 2011.03.04,Fri 23:54:47 / Edit
>tk-cafeさん

アジアはまだまだ発展途上で人々が擦れておらず、旅をすることそのものがちょっとしたタイムマシーンにでも乗った気分になれます。
子どもたちも素直で無邪気な子が多いですしね。

tk-cafeさんもそろそろ出発(いや、すでに?)ですね。
気をつけて良い旅を!
Posted by サミー - URL 2011.03.01,Tue 14:48:33 / Edit
おかえりなさい\(^0^)/
よい旅をされたようで何よりです。

筏の上の子供たちの写真素敵ですね!
Posted by tk-cafe - URL 2011.03.01,Tue 10:00:02 / Edit
>rikiさん

こちらこそ、はじめまして。
同郷の方と旅先で出会うことが今回もありましたが、さらに同年齢ともなるとあり得なかったことなので奇遇です(笑)。
自分にしても世間的な見方(?)をされてしまえば、なかなか彷徨える年代でもないのですが、こうして現役で彷徨えるうちはとことん、彷徨ってやろうの精神で旅は続けますよ。
もちろん、このブログも!

更新もままならないですけどまた、遊びにいらしてください。
足跡も楽しみにしています。

今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by サミー - URL 2011.02.28,Mon 21:30:18 / Edit
はじめまして。
旅のブログと写真が見たくていろいろ探しましたが、ようやく自分が理想とするブログと出会えた気がします。
いつ行けるかわからない自分の旅の参考にさせていただきます。
ちなみに同じ同郷で同年齢ですのでよろしくお願いします。
Posted by riki - 2011.02.26,Sat 08:11:37 / Edit
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