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sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2010.03.17,Wed
数日前からバンコク市内で再び始まったタクシン派のデモ抗議は拡大を増し、ついに今日は敵対するアピシット首相の住居のあるスクンビット界隈までデモ隊が押し寄せ、周辺の幹線道路までが封鎖される暴動にまで発展をした。
今日の午後、テレビから流れるそのニュース映像に驚きと不安を隠せなかった。

首相の自宅はこの地区の中のソイ31と言う通り沿いにある。
ソイとは大通りから入った通りのことを言い、スクンビット通りの場合、奇数番号のソイが大通りの北側、偶数番号が南側の通りを指し、BTSプノンポン駅周辺にあたる北側のソイ31から39、南側の22から26あたりがさながら、日本人街と呼ばれる地域になり、そのエリアの中心、ソイ33 1/2には自分がいつもおじゃまする中華料理店「眠眠」もある。
ニュースで流れた映像はこの「眠眠」も含む周辺の様子だったから驚いたと同時に、「おっちゃん、またまた災難だなぁ」と心配になった。


P1010401a.JPG
「眠眠」店内にて共同オーナーの上田さんと新米ウェイトレスの女の子


ちょうど1ヶ月前のバンコク。
いつものようにひょっこりとお店へ顔を出すと、「眠眠」のおっちゃんこと上田さんは独特のダミ声で「いらっしゃい!」と迎えてくれた。
僕とこの店との関わりはちょうど3年前。
当時、ソイ39にあった日本人宿「ビーフレンド」に泊まっていた僕は周辺を散策中、「いらっしゃい!」と言うその独特の声に誘われて食事に入ったのが始まりで、それはそれは話し出したら止まらない話好きのおっちゃんに惹かれるかのように以後のバンコクでは滞在中、必ず1度は顔を出す馴染みの客の1人となった。

そのおっちゃん。
先月お邪魔した時の話では「店の景気が回復した」と喜んでいた。
なんでも、長引く経済不況による出張客の減少及び、駐在員の負担増による残業増加で客足が減り、さらには追い討ちをかけるかのように度重なるデモ抗議による非常事態宣言発令での観光客の減少が打撃を加え、昨秋には一度、「店を閉めようか?」とまで悩んだとか。
ところが一転、メニューをそれまでの麺類、ご飯類に加え、いわゆる居酒屋風のおつまみメニューを全面に打ち出したところ、格式ばらずに安く手頃に飲んで食べられる利点が功を奏して売り上げが回復したらしく、えらく上機嫌だったのがまたまたのこの事態。
しかも、ご近所に敵対するお偉方が住んでいる縁で飛び火した大迷惑!

「そりゃもう、やってられんでしょう………ウンヌン………カンヌン………」

お店の映ったテレビのニュース映像から延々に続くおっちゃんの話し声が今にも聞こえてきそうだが、はたしてこの事態に収拾はつくのだろうか?

僕の知る限りでは今回暴動を起こしている側のタクシンを支持する声は大きいが、暴挙を起こす行動自体が許されるべきことではなく、タイにとっても、見識のある支持者たちにとっても大きな痛手となっているのが現状である。
素人考えだが、賄賂に対する道徳心が薄く、何事にも利権が絡むタイの社会は複雑かつ稚拙で、そもそもはそういった社会の基盤にこそ大きな問題があるんじゃないかと思う。

旅行人にとっては心地良いタイのゆるい空気の裏には、このような多くの社会問題が蓄積されていることも忘れてはならないのかもしれない。
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