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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by sammy - 2010.02.27,Sat



思わぬ形で足を踏み入れることになってしまった街、バンガロール。
言わずと知れた、今をときめくインドIT産業の最大拠点だけあって、まずは美しく巨大な真新しい空港に「えっ、ここがインド??」と圧倒され、さらには空港から市内へと向かうシャトルバスが日本のそれらと変わらないことに不思議な感覚を覚え、さらにさらに、市内へと向かう夜の一本道がインドらしからぬ整然化されていたことにインドの中にある異空間を感じた。


IMG_5330a.JPG
2年前に新しく完成されたと言う新空港はまさに、未来のインドそのものの輝きを放っていた


「今あるこの街はこれから未来のインドなのかもしれない」
少なくとも最初はそう思った。
それが…。
30分、40分と街へ進むと、段々とボロが見えてくる。
歩道を歩く人の群れ、乱暴に走り抜けるオートリキシャー…。
暗闇に映るそんな姿に、「あっ、ここも今のインドなんだなぁ」と夢から覚めたような気持ちになる。
それでも、この街は整然としている。
シャトルバスを降ろされた場所には高速道らしきガードがあったし、うごめくように人々が歩いているインドの怪しく危なげな雰囲気にも程遠い。

つい先ほど、空港で予約したホテルは市内中心部のブリゲード・ロードにあった。
明日の朝一番で出向かなければならないキャノンの修理センターの住所に近いのが選んだ理由だった。
僕はこの時点でブリゲード・ロードがどこにあって、そこがどんな場所なのかも分からなかった。
ただ、シャトルバスは「ここで降りた方がいい」と車内でアドバイスされ、ここからは「歩いても行ける」と言われたが、さすがに夜の11時にもなり、地図も持たずにホテルの住所だけ分かる新参者が暗い夜道を歩いて行けるわけがない。
オートリキシャーを拾ってホテルの住所を告げるも、降ろされた場所はMGロードとブリゲード・ロードが交差する入口で、ここからはオートリキシャーは進入出来ないから「歩いて行ってくれ」と言われた。
この時初めて、このブリゲード・ロードはバンガロールの繁華街のことであり、降ろされたその場所からは「ケンタッキー」も「マクドナルド」も「アディダス」もある、西洋文化そのものが存在する最新のインドの街なんだと分かった。
僕は今まで北インドのデリーやバラナシでも、こんな日本と変わらないような街の景色は見たことがない。
そんな、インドらしくないインドを感じたのも束の間だった。


IMG_5315a.JPG
人々が行き交う夕方のブリゲード・ロード


夜11時を過ぎてまだ尚、灯りも人々の行き交う姿も賑やかな繁華街を一度歩き出せば、次から次へと喜捨を請う物乞いたちが旅人の姿を見つけたとばかりに近寄ってくる。
それらは全てが女性、そして子ども。
いわゆる、プロの物乞いたちだろう。
少なくとも僕はほんの50分ほど前、同じこの街にある最先端の空港の美しさに圧倒され、そこからは未来の、これからのインドを感じたが、そんなこの街も僕がこれまでイメージするインドと同じ部分を失ってはいなかった。
そんな現実に、「やはり、インドはインドだったんだなぁ」とそれまでの気持ちから引き戻される。


IMG_5312a.JPG
繁華街から一歩離れた道路脇で売られていたフルーツ


IMG_5327a.JPG
夜のブリゲード・ロードに立って花を売る少女


このわずかな時間の中で感じたのは、「インドの今とこれからとこれまで」が同居した街、それがインドの最先端を行く街バンガロールだった。


追記:
この街へ予定外にも来るキッカケとなったカメラの不具合は突貫修理の結果、完全には直らないまでも「時々写せて時々写せないことがある」原因不明状態までは回復をした。
ここに載せてある写真は全て、「時々写せた」時に撮った極僅かなもの。
やはり、僕の旅はカメラと道連れに記憶を残したいと思った次第!
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Comments
>fuzukiさん

カメラが写せないと分かった時にはメチャクチャ落ち込みましたけど、下を向いても仕方がないなと思って飛行機に乗ってまで修理にも出向いたし、実はコーチンではキャノンの紹介でカメラ屋まで行ってるんですよ。
すごいのは街で一軒のキャノン取扱店なのに、デモ機もなければカタログの用意さえもなく、「箱の封を開ける=買ってもらう」だったんですよ。
売っていたのは最新のEOS7DとEOSキッスと同モデルのEOS100Dの2台だけだったんですけどね。
自分では買ってもいいつもりで行ったし、実際に100Dだったら5万円くらいだったんですけど、店側の説明では「RAW撮影が出来ない」機種だと言われたし(本当なのか?)、どうせ中途半端だったら旅をやり直すか、一か八か修理に命運をかけることにしました。結果はいつかのやり直しになってしまったわけですけどね。

こうした南インドの話を聞くと、本当にいつかの楽しみだと思います。
きっと、あのまま写るか写らないのか分からない状態の旅だったら耐えられなかったかも。
その後のタイ、シンガポールで一度も不具合が起きなかったのは結果論ということで…。
Posted by サミー - URL 2010.03.02,Tue 23:39:06 / Edit
>tk-cafeさん

元々が行く予定でもなかったので知る由もなかったのですが、バンガロールが最新設備の空港で、それまでのインドの空港=暗い、汚い、古いの固定概念が一気に吹っ飛びました。
カレーの匂いがするどころか、高価なピザ屋さんが搭乗口にはありました。
これからはインドの空港から徐々にカレーの香り(?)も消えてゆくんでしょうね。
Posted by サミー - URL 2010.03.02,Tue 23:24:26 / Edit
いやあ、南インドの件、読んでいてこちらまで悔しくなってしまいました。
カメラの不具合、僕なら現地で安い一眼買っていたと思います。
SUMMYさんはでもまた再訪するそうで少しホッとしました。
南インド、本当に良かったですよ。
フォートコーチンのチャイニーズフィッシングネットの光景や浜辺。
それから僕はバックウォーターはアレッピーからクイロンまで朝から夕方までかけて外国人ばかりのボートで巡りましたがホントに素晴らしい光景でした。無数にあるチャイニーズフィッシングネットやヤシの生い茂る光景とか。
ボートももちろん一人も日本人はいませんでしたがフランス人もドイツ人もちゃんと英語で話し掛けてくれて楽しかったですよ。
是非、再訪を!!
Posted by fuzuki - 2010.03.01,Mon 22:03:19 / Edit
少し遅れましたけどお帰りなさい。

写真撮る気満々で行ってカメラが調子悪いとかめっちゃ凹みますね。。

それにしても空港はすごく綺麗ですね。
ボンベイ空港は暗くてあまり綺麗ではなかったイメージが有りますから余計に。
近未来の空港でもインド特有のカレーの匂いは健在なのでしょうかw


Posted by tk-cafe - 2010.02.28,Sun 08:28:21 / Edit
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