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sometime,somewhere...
Posted by - 2017.10.24,Tue
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Posted by sammy - 2012.11.19,Mon

下町風情 / Yangon, MYANMAR


いろいろと考えてしまうことが多かった今回のミャンマー。

2月に行った時、僕は少なからずの衝撃じみた感情を覚えた。
いかにも安っぽい商品がわずかばかり陳列する路上の物売りに小さな個人商店。
オンボロ過ぎるバスにすし詰めの人々。
暗い夜道に華やかさがまるで感じられない街。
何十年も変わっていないだろう人々の生活は近代化とは程遠く、「チャンスを与えられない人々」に同情もした。
国が変わると言われる今でも、その状況は変わっていないと思う。
ただ、徐々に変化は見える。今度はその変化に僕は戸惑いを覚えた。

「さくら図書館」という日本の本を貸し出すコミュニティー・スペースを運営するサンダーとザーニーとは2月のミャンマーで知り合った。
泊まっていたゲストハウスで日本人相手に話す機会を求めている2人の存在を知り、ちょうど運営資金稼ぎのために「有料でどこでも案内します」というガイドを始めた時で、僕はその第一番客だった。
その時僕は図書館を閉めた夕暮れ後にライトアップされたパゴダへ連れて行ってもらい、その翌週には郊外の村へ行くつもりがその途中にあった孤児院で立ち往生し、素朴すぎるミャンマーの子どもたちと束の間のふれあいを楽しんだ。
わずかながらであったふれあいが旅の続きを呼び、同じ年内に再びミャンマーへと誘う要因となった。
ただ、この8ヶ月間、サンダーとザーニーの様子は分からずじまいだった。
近況を伝えると言えば4月に一度、郵送で送った写真が届いたことと図書館の場所が変わるかもしれないことを伝えるメールが届いたくらいで、こちらからのメールへの返事はほとんど無く、やっと届いた返事は9月に日程やら航空券の手配を終えた後だった。
2人には再会したかったが、その様子やら状況が分からないまま手配に至ったからこの旅でのヤンゴン滞在はわずか1泊だけだった。それは、2人に会わないのであればとりわけ、ヤンゴンには用がないということでもあった。

その後にいただいたメールでは図書館の場所は移転をし、「スーレー(パゴダ)のあたりの20階のホテルの裏」へ引越しをして、今は(日本語を教える授業で)忙しいという知らせだった。
僕のヤンゴンは1泊だけだったから、ふたりにその1泊の予約を「東京ゲストハウス」へ頼んでもらい、忙しい中ではあるけれど到着した日の夜のパゴダとその翌日の孤児院再訪だけは出来るようにメールでお願いをした。
ただ、ふたりの詳しい状況は伝えてもらえなかったから、実際にどうなのかは行ってみないと分からなかった。


IMG_9323c.JPG
サンダーさん(左)、妹(中)、ザーニーさん(右) / Yangon, MYANMAR


僕の中で「大丈夫だろう」と思うふしはあったが少なからずの悪い予感は的中し、空港からゲストハウスへ行くと予約をしていながら満室だと言われた。
確かに予約は入っていたが今朝9時に電話で再確認したら「(確実に来るのか)分かりません」と答えたため、飛び込みで訪れた西洋人に部屋を与えたという。
後で分かったのはこの弁明は全くの嘘で、実際の電話は「来るのであれば今すぐお金を支払って欲しい」と言われ、「今は払えない」とふたりが答えた1分後に「やっぱり払います」と答えた時には既に予約はキャンセルさせられたと言う。
ふたりへの差し入れの本や孤児院への寄贈品やらで20kgを超える荷物を持った僕は歩いて宿探しをするわけにもいかず、東京ゲストハウスのフロントで他のゲストハウスの空きを探してもらうことになる。
結果、7年前に泊まったことのあるビューティーランド・ホテルⅡに空きがあり、1泊$28という当時の倍の値段で泊まることになる。
今のミャンマーは宿泊施設が質、量ともに不十分なところへ観光やビジネスの需要が殺到をし、どこも設備に似合わない料金を提示してくる。勝手に予約をキャンセルされた東京ゲストハウスだって高い値段でボッタくれる西洋人が来たから、ここぞとばかりに部屋を貸したことは明らかだった。


IMG_9402c.JPG
Down Town / Yangon, MYANMAR


移転した「さくら図書館」はこのビューティーランド・ホテルⅡのすぐ近くにあり、付近にはサクラ・タワーにトレーダーズ・ホテルがある一等地だった。
到着した30日が現地では雨安居明けの祝日にあたることから閉まっていたが、ふたりは中で僕が来るのを待っていた。
訊けば、今日はお祭りの日だから家族で食事をしなければならず、夜7時半までには帰らなければならないらしい。
さらには、ザーニーさんは今晩遅くからバスで旅行へ出掛けるため、明日の孤児院再訪はサンダーさんが午前の日本語授業を妹に代わってやってもらうか、授業後の11時半以降でなければ行けないらしい。
僕は明日の午後、ヤンゴンからバガンへバスで向かうことになっていたが、その出発時間はチケットを買わなければわからなかった。
バスのチケットはこの「さくら図書館」でも代行販売をしていたが、ザーニーさんに出発時間を尋ねてもよく分からないみたいだ。どうも、このあたりがおかしい?
結局、近くにあるチケット販売所でチケットを買い、そのまま近くの日本食レストランで食事をした。
この時、同伴したザーニーさんの妹の食事代も含めて僕が全て支払ったことから、夕方のパゴダ案内同伴は無料扱いになったが、実際には1人1000円をいただいて今は案内をしているらしい。
2月に行った時には始めたばかりで、わずかながら「気持ちだけ」ということで何人であろうが600円でリクエストのあった場所へ連れて行く名目だったから、短期間でかなりの値上がりになる。
なんでも、こうしなければ家賃が高いのでやっていけないそうだが、ふたりはいわゆるプロの案内人ではないし、普段は授業で忙しいサンダーさんが同伴できずに日本語がハッキリとしないザーニーさんだけが連れて行っているというから、有料でありながら言葉が通じ辛いこともある。

* * *

翌日はバスの出発時間が夕方6時だったことから、サンダーさんが授業を終えた午前11時半出発でヤンゴンの隣町タンニンにある孤児院へ再訪をした。
この時、前夜パゴダで知り合った日本人も一緒に参加したから2人で2000円を支払ったが、これは現地の物価を考えると相当な額に値する。それでいてお客さんである僕たち日本人の世話をするわけでもなく、サンダーさんはそのほとんどを同伴させたザーニーさんの妹と遊んでしまっている。
僕は正直なところ、「気持ちだけ」のお礼をいただく形でこのように遊びながら案内をするのが合っていると思ったし、僕らも喜ぶ形に収まる気がした。
この国で4時間で2000円の収入は日本では2万円を稼ぐ計算にもなる。
僕らが日本でこれだけのお金を稼ぐためにどれだけの働きをしなければならないのかを考えた時、「さくら図書館」のやっていることに心配な気持ちを覚えた。
家賃が高いのは仕方がないのか、仕方がないようにしかできずに見合うことができないのか?

旅の終わりごろ、「好意をもってもらうこと」と「背伸びしないこと」の大切さを書いたメールを日本語が堪能なサンダーさんあてに送った。今回も返事は2週間経った今なお無い。
その後の旅の中でも大方の国民が窮屈に見える生活を強いられている姿を見るにつけ、稼ぐことの意味を考えてもらいたかった。
ふたりはまだ、若いから。



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Comments
>ソバさん

そういった空気は僕も十分に感じました。
ミャンマーの若者たちに必要なのはある意味、社会観かもしれないですね。
Posted by サミー - URL 2012.12.28,Fri 13:48:44 / Edit
日本語人気の賜では。
ほんの2,3年前、日本語人気は衰退の一途で日本語学校の経営は厳しかったようですが、また日本語ブームの再来により、生徒を断るような事態が起きているようです。
さくら図書館は今の場所に移転と時を同じくして日本語ブームの波に乗ったのでしょう、変わるのも仕方ないですね。まあ、ミャンマー自体がバブッてますしね。
Posted by ソバ - 2012.12.25,Tue 22:19:30 / Edit
>ソバさん

以前と印象が変わったと感じたのは自分も同感で、たった8ヶ月間経っただけですが「貫禄」みたいなものを感じました。
本当は貫禄がつくということは成長した証しとしていいことなのですが、僕はミャンマー独特のあどけない新鮮味みたいなものに魅力と好印象を持っていただけに少しガッカリしたのがホンネです。変な波に乗ってしまわないか心配ですが…。
Posted by サミー - URL 2012.12.22,Sat 10:56:46 / Edit
サンダーさん当然ですが、ザーニーさんもお忙しいとのことです。知り合った日本人を誘って図書館に行き30分ほどいましたが、目の前でずっとほっておかれました。
まあ、突然伺ったのも原因ですが(といっても、メールしても返事もないし、電話も通じなかったし)、以前お会いしたときとはだいぶ印象が変わりました。
Posted by ソバ - 2012.12.17,Mon 22:33:26 / Edit
>ソバさん

情報ありがとうございます。
忙しいのはザーニーさんではなく女性のサンダーさんの方だと思いますね。日本語が流暢なのもサンダーさんです。

ス・タウン・ピ孤児院はヤンゴン中心部から距離もありますので個人で行くには中々難しい場所であると思います。かと言って、素人の案内にそこそこの支払いをしてまで行く行為に対しては疑問も感じます。
こういった「心」にふれるボランティアに関係する部分での商売の良し悪しについては、求める側も儲ける側も考える節があると思いますね。自論ですが。
Posted by サミー - URL 2012.12.17,Mon 14:28:50 / Edit
先日ミャンマー再訪にて、さくら図書館、孤児院に行ってきました。
確認したこと3つ
1.ザーニーさんはお仕事がお忙しいとのことで、孤児院への案内は行っていないともことです。案内するスタッフもいまのところいないとのことです。ですので図書館にいっても孤児院への案内をしていただけないと思います。
2.図書館のネームカードをいただきましたが、メールアドレスも電話番号も変わっていました、特に旧電話番号をお持ちの方はご注意ください。
3.孤児院は600人(こどもの僧侶含む?)になっているようで、200人ほど返した?ようです。

あと、いろいろなご意見があると思いますし、私がどこまで状況を正しく事実を把握しているかわかりませんが、この孤児院では学校を併設していますので、その点では恵まれているのではないでしょうか。学校に行けずに働きに来ている子供もいますので考えされられます
Posted by ソバ - 2012.12.16,Sun 19:15:19 / Edit
>ソバさん

はじめまして。
自分が以前に書いた孤児院訪問のブログを見て「さくら図書館」を訪れ、孤児院へ訪問をされる方も多いと聞きました。
そう考えると率直に自分自身の意見を載せた方が嘘偽りなく(ミャンマーを訪れるそういう方々に)伝わると思って記したのがこのトピックです。

メールは僕のときも来たり来なかったりで、計画を立てる上では不便でした。どこかしら通じているのか通じていないのか分からないところがあるんですよね。
そもそも、それ自体が素人であるわけだし素人は素人なりに遊びの延長でふれあいながら少しばかりのお礼をいただく形が好ましいと思います。
案内に支払うお金は日本の物価からすれば僅かかもしれないですが、その僅かはあそこの孤児院の子どもたちにしてみれば大きなものです。
ソバさんが仰るように、案内費をもっと子どもたちに還元する案はサンダーさんあてにメールで提案しましたが返事が来ない以上、反応も定かではありません。

孤児院や図書館へ行かれるようでしたらまた、お話を聞かせてください!
Posted by サミー - URL 2012.11.24,Sat 09:54:45 / Edit
今のところに移転する前にさくら図書館に行って孤児院にも行ってきました。
いい人なんでしょうが、メールを送信しても返事はなかなかきませんので、コミュニケーションがとれないんですね。自前のネット接続のパソコンがあるんですが。
今もミャンマー旅行を計画していて、ダメ元でメールしてみましたが、返事もきませんね。うーん。
さくら図書館は覗くつもりですが、お土産もって孤児院には一人で行こうかと考えています。
この孤児院は500人の子供が暮らしているそうです。前回約8千円ほどのお菓子を買って行きました。配ったクッキーを大切握っている子供を見ると、下手な案内費よりそちらのほうにお金をつかいたいですね。
Posted by ソバ - 2012.11.24,Sat 07:23:16 / Edit
「さくら図書館」にしても2月に行った時には「大丈夫かな??」とかなり不安になりましたが、今はその頼りない感じがなくなり逆に貫禄さえ感じるようになりました。
ただし、これは成長ではない点に危うさを感じます。

このブログにしても意外と誰かが見ているようでそれを踏まえてミャンマーを訪れる人もいるみたいなのでまずはこういったお話を更新させていただいた次第です。
Posted by サミー - URL 2012.11.20,Tue 13:34:17 / Edit

うーん。何か哀しいね。
ミャンマーは今盛り上がってる、けど。
稼ぐ事に貪欲になり過ぎるのはねぇ。
知らなかったなあ。
Posted by NONAME - 2012.11.20,Tue 12:07:19 / Edit
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