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sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2012.08.27,Mon

peace / Siem Reap, CAMBODIA


いよいよ30日から開催の写真展へ向け、今週は展示写真にまつわるいくつかのエピソードを紹介します。

まずは2008年4月に撮影した、アンコール・ワット外堀の中で泳いでいた少女の話。
夕日を観に行こうとバイタクに乗って通りかかった偶然に撮影したこの写真は、西日が差すライティングに加え、当時使用していたEOS30Dが1.6倍APSサイズだったことから、300mmレンズでの撮影ながら実質480mm相当の望遠効果が加わり、遠くで手を振る無邪気な2人の笑顔を美しい波間と共に写しこむことができた。

撮影した4月12日はカンボジアでは4月13日からが新年にあたることから、いわば大晦日のそれも夕暮れ前だったことになります。
水面にある石場から何度もバクテンしてダイブを繰り返し、カメラを向けて「お~い!」と叫べば思いっきり手を振って返してくれる。
無邪気な子どもにしても、そのテンションの高さはきっと、暦の上で年が明ける直前のお祭り気分だったことが意味していたかもしれず、その姿をこのシチュエイションで撮影できたことはラッキーだったかもしれず、お気に入りの1枚でもあります。

***

あれから4年。
今年4月、同じくお正月気分真っ只中のカンボジアを再訪した際、この子たちが泳いでいた外堀付近でバイタク・ドライバーのサンくんと共に、このピース・サインを送る少女探しをしてみた。

簡単には見つからないだろうと思っていたのも束の間、写真を見せて最初に尋ねた野外食堂で、「あ、この女の子ならば隣の店で働いているあの黒いTシャツの子だよ」とあっさり答えが返ってくる。
目に見える位置にいるその女の子は確かにあの少女の面影があり、尋ねると照れた笑みを見せながら「私だ」と答える。


IMG_7937.JPG
食堂を手伝うあの時の少女 / Siem Reap, CAMBODIA


訊けば、少女の名前はスライニアンで今12歳。
お正月期間で学校も休みの今、カンボジア人観光客らで賑わう書き入れ時の食堂を手伝っているとか。
手渡した4年前の上半身裸で水場をはしゃぎまわっていた写真はさすがに今では恥ずかしく、その照れた笑みが成長の証しのように僕には映って見えた。

少女と別れた後、再び外堀に目をやると、この日も夕暮れ前の空をバックに子どもたちが水浴びを楽しんでいる。
世界遺産アンコール・ワットを囲むお堀は今も昔も、生活を楽しむ場所でもあった。


IMG_7949.JPG
アンコール・ワット外堀 / Siem Reap, CAMBODIA

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