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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by sammy - 2011.03.10,Thu

家族の肖像 / Sihanoukville, CAMBODIA


経済的に決して豊かではない国カンボジアを旅していると、家族みんなで生きることに必死になっている姿を常に見かける。
もちろん、それは見かけた僕自身が勝手にそう感じ取るシーンであって、実際に「必死」であるか否かは当人たちにとってみれば憶測違いなのかもしれないが、少なくともそこには「家族の絆」が感じ取れ、文明や社会の発展した日本などではその「絆」は懐かしいものでもあり、目にした時にはどこかホノボノとした感情さえ抱かせてくれる。
例えば、この1枚の写真。

シアヌークビル滞在中、僕は自転車を1日借りて自由自在にビーチや、その周辺にある村などを周った。
この家族の写真を撮ったのは夕暮れのビーチへ向かう途中、道路沿いのドブ池の脇に止めてあった1台のバイクに「?」の連想をいだき、僕も自転車を止め、ドブ池を覗き込むと、そこでは一家総出でザリガニ採りに来ていた親子の姿があった。
お父さんは海パン1枚で網を持ってドブ池に潜り、その姿を微笑ましく見つめる子どもたちが持つバケツには採取されたザリガニが何匹もニョキニョキと動いている。
きっと、今夜のおかずのために1台のバイクに家族みんながまたがってこのドブ池へやって来て、そこでお父さんは必死に頑張っていたのだろう。
そんな憶測が浮かぶと、この家族の微笑ましい肖像を写真に収めたい。
そして写した写真には、「お父さんは頑張った」とばかりに西日を浴びて微笑む一家4人の笑顔が映し出された。

僕のアジアの旅は、こんな何気ない出来事に連想されるドラマと、それを写真に映し出す作業とがかみ合い、進んでゆく。
そんな旅の1シーンに撮ったこの1枚は、僕のお気に入りでもある。
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