sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2010.10.29,Fri
眼差し / Varanasi, INDIA
旅先で撮った写真への感想でよく、「子どもたちの笑顔が素敵ですね」という言葉をいただく。
その土地の人たちのポートレート写真は愛くるしいほどの笑顔を向けてくれる子どもたちに限定しているわけではないのだけれど、どうしても「撮る」という行為をする上での「口実」として、親も周囲も納得をする子どもたちにカメラを向けてしまうのは常套手段にはなっている。
そもそも、旅先でこういったポートレート写真を好んで撮るようになったキッカケは、旅に出て、名所を周って、写真を撮って、その出来栄えに「キレイですねぇ」と感想をいただく当たり前に飽き飽きとした感情を持ち始めた頃、「では、足りないものは?」と自らに問いかけて「ヒューマニズム」だと気づいたのが始まり。
旅、特に異国への旅ではその土地特有の景色や歴史的建築物などはもちろん、それ以上に感じることとして思い出に残るのは人々とのふれあいだったりすることが多い。
そんなふれあいから感じ取った情や温かさ溢れる人間的興味を写真として残せれば…。
それまでの僕の旅と言えば、景色や建築物に興味を向けることがほとんどで、それらに到達するまでに出会うさまざまなふれあいについては、流れる景色と同じように記憶の片隅に留める程度のもので、特に「撮る」という記録は行っていなかった。
どこかしら自分の中に、人を撮ることへの気恥ずかしさから躊躇いがあったのも事実。
「いやいや、それではもったいないぞ」と意識し出したのが2004年初頭のインドへの旅の頃から。
そこで絵になったのが強い眼光のオヤジだったり、やんちゃな笑顔の子どもたちだったり、とにかく「人々のデパート」のようなインド、中でもとりわけバラナシが強烈であり、自分の意識も変え、躊躇も吹き飛ばしてくれた。
そのバラナシへは3年後の2007年にも、今度はデジタル一眼レフという武器(?)を携えて再訪している。
pray / Varanasi, INDIA
最近、そんな「インド熱」にも似たような旅に出たい症状がフツフツと沸いてきているが、今度の旅は来週末、とある初めての国へ行こうと思っている。
職場が11日間にも及ぶ連休を許可してくれたことから夢は膨らんだが、それまでガチガチに行きたいと思っていた国への旅を止めて結局は未踏の地へ行く決意をした。
出発は11月7日の夕方だから、もつれなければ明日から始まる日本シリーズでのドラゴンズの日本一を見とどけてから旅立てるが、第7戦までもつれてしまえば?結末が出る頃に自らは夜空の中になってしまう(笑)。
いずれにしてもあと1週間ちょっと、日米共ベースボールの最終局面を楽しみながら、旅準備を始めよう!
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