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sometime,somewhere...
Posted by - 2017.11.24,Fri
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Posted by sammy - 2009.06.20,Sat

マレコン(海岸通)へと延びるセントロのカンパネリ通り

4年ぶりにやって来たキューバ。

まずは空港内で日本円を変換ペソと呼ばれるキューバ独特の外国人用通貨に両替をする。
この変換ペソは現地ではコンバーチブルなどと呼ばれており、要は僕ら外国人が普通にキューバ人民のお金に両替をできたとしたらそれは、1円が大変な額になってしまったりするために外国人用の両替レートとしておおむね米ドルと同じレートに10%ほど加算した額で算出し(2009年6月現在1ペソ=約108円)、滞在中はキューバ人民とは違った紙幣、硬貨(いわゆるコンバーチブル)を使用して全てのお金の支払いを済ますと言うもの。

簡単に言ってしまえば、僕らが使う1ペソは同じ1ペソでも貨幣価値は全く違う高価な1ペソで、この1ペソいや、何十ペソも欲しさに通称ヒネテーロ(馬にまたがって腰を振り回す女のこと)と呼ばれる外国人相手のタカリが数多く存在するのもキューバ。
外貨獲得資源として他国からの観光客にはたくさん来てもらいたいが、多くの国々と貨幣価値が大きく違うためそのまま両替をされたら大きな格差が生じるばかりか、国にとっても微々たる特にしかならない。
だったらと言うことでキューバ人民と外国人とでレートの差が生じる二重貨幣なんだろうけど、このあたりに発展と言う言葉と反してきた社会主義国キューバの暗い影を感じずにはいられない。

ヒネテーロの存在に関しても、「ならば、そんなキューバもアジアの数多くの国々などと同じじゃないか?」と思われがちだが、ここは真の社会主義国、そして教育もしっかりしている。
よって、そういったタカリにしてもしつこさはなく、騙そうとするようなことがないのが通例。
もちろん、タカリの存在はウザくもあるので軽くあしらうものの、しつこくないので後に嫌な気持ちが残らない場合がほとんど。
アッサリしているのがキューバ人の特徴ではあるが、社会主義国なのに、いや、だからなのか、外国人相手に貨幣価値の高いお金を欲しさにタカってくることにも、この国が抱えている問題が大きく潜んでいるのも事実。

なのに、「外国人=大金持ち」がうじゃうじゃ街を歩いているので治安にしても悪化の一途をたどってもおかしくはないわけだが、外国人相手の犯罪に関しては非常に重い罪を課されるらしく、むしろ僕らは国に富をもたらす良きお客さんとして厚遇されている感じにも映る。
今や観光産業はキューバにとって最も重要な産業でもあるわけだから国も必死である。

その象徴とも言えるのがこれまたキューバ独特のシステムで、増加する観光客に対するホテル数の不足を補うため、政府が認可した一般の家庭を宿泊施設として貸し出す通称カサ・パティキュラル(以後、略称してカサ)と呼ばれるという制度。

この民泊制度はいわゆるホームステイ感覚でキューバの一般家庭に寝泊りして、キューバ人家族ともフレンドリーに接しられることから人気で、その軒数も街中のいたるところにあり、値段はロケーションなどのよい高級な部屋で35ペソくらい、一般的な部屋で20~30ペソくらいが相場。
たいていのカサは玄関や居間などが共通でも、部屋は鍵付きで中にはプライベート・バス、トイレ付きというものがほとんど。
年がら年中暑い国を繁栄してか、エアコン、扇風機、冷蔵庫付きもほとんどで、プライベートなキューバン・ライフを楽しむには十分かつ、宿泊家庭からの温かいもてなしも受けられることから、人気の宿泊制度でもある。

僕は最初のハバナ2泊だけネットを通して事前にカサを予約。
場所は旧市街と新市街の中間にあたるハバナ・セントロ地区。
選んだカサの立地はマレコンと呼ばれる海岸通りにも近く、日本人の舌に合う中華街へも徒歩7,8分圏内。
セントロという地区にこれと言ったメジャー・スポットがあるわけではないが、日本で言うところの下町風情がある住宅街の中での暮らしはキューバン・ライフを身をもって感じるには魅力的かつ、旧市街、新市街共々タクシー不要の徒歩圏内に入る距離も魅力。

両替を済ませた僕は空港ターミナル前にたむろするタクシー・ドライバーと値段交渉をし、このセントロにあるカサへと向かう。

* * *

空港から外へ出るとムッとする暑さと強い日差しが照りつけている。
それは、日本の6月とは違う真夏の暑さだった。

空港からのタクシーは最初25ペソのふっかけから始まり結局、18ペソまで落としたドライバーのタクシーで決まった。
ドライバーの名はドイツで4年働いていたと言うウバール。
「ドイツ語ならば話せるんだけどな」とか言うものの英語も自分と同程度(?)ならばOK。
タクシー・ドライバーという類にしてもキューバ人はたいてい好印象な人が多く、このウバールも途中、革命広場、長距離バスステーション、ハバナ大学等など、途中で通過する名所要所を説明してくれる親切ぶり。
ただ…。
18ペソまで落とした代金は20ペソの支払いに対してお釣りの持ち合わせが足りなく、最後は人民ペソまで出して「これでいいにしてくれ…」。
まあ、こんなもんでしょ、キューバ。

到着したセントロのカサの名は「カサ・ルイス・ミゲール」。
その名の通り、ルイス・ミゲールがオーナーの宿。
到着時外出していたミゲールは携帯電話の呼び出しで戻り、「Nice to meet you !」といきなり手厚い握手を受ける。
熱い男だった。
僕がカサ選びを参考にしたサイトでも彼の好人物ぶりは絶賛されていたが、会ってみた印象でも実に好感だった。

僕がここを選んだ理由の一つに部屋のドアが玄関とは別になっていること、要するに出入りが家の中を通らずにいつでも自由に出来ることがあったが、その部屋は2階にあった。
部屋の掃除が終わった合図を受けミゲールの案内で行くと、部屋は思った以上に古いながらもキレイに手入れされてはいたが、バス、トイレは一旦外へ出て行かなければならないタイプの部屋であり、さらには肝心の部屋鍵が故障をしている。
「う~ん???」。
部屋鍵の故障は明日までに直すとは言われても、さすがにこれでは困ってしまう。
治安がいいとは言ってもここはキューバなのだ。

部屋の古さ、そしてプライベートと謳いながら部屋の外にあるバス、トイレも気に入らなかったので「他に部屋はないか?」とミゲールに尋ねるとさっそく近くの知り合いのカサへ電話を入れ、僕を案内してくれることになった。

そのカサはカサ・ルイス・ミゲールからわずか1ブロック隣にある玄関共用のカサ。
部屋は広くバルコニー付きで、そのバルコニーからは右手にマレコンとカリブ海も見え、物件としてはミゲールの部屋よりも数段良く、さらには値段もミゲールのカサが1泊30ペソに対して、こちらは25ペソまで下げてくれると言う。
ただ、この時、家にいたオカミサンらしきご婦人がいたく愛想がなかった。
「僕は、この愛想のないご婦人の家に3日間寝泊りするのだろうか?」。
自問自答の答えは「No」だった。
するとミゲールはもう1軒、近くにある親しいカサを案内してくれた。
そのカサの名は「カサ・マリア」。

P1010274.JPG
街角に建つカサ・マリア
右手にある玄関のドアに貼られた青いマークがカサ経営認可の印


マレコン近くにあるミゲールのカサから同じカンパネリ通りを2ブロックほど上った角にあるコロニアルな邸宅がカサ・マリアで、中に入ると中庭に面した場所に部屋が2つあり、小さいほうの部屋ならば25ペソだと言う。
「う~ん、25ペソか…」。
だったら先ほどのカサの方が数段よい物件だと思い直したが、嘘か本当かミゲールは先ほどのカサは僕が断った直後に入り手が決まってしまったと言う。
このわずかな間のカサ探しは時間が1日の中でももっとも暑い午後3時前後だったこともあり、着ていたTシャツは噴き出した汗でビショビショに濡れていた。
「もう、ここしかないな…」。

「カサ・マリア」は奥さんの名前マリアからとったもので、このマリアさんの娘のヨラは英語が堪能だった。
あとの家族やお手伝いさんらは皆、スペイン語オンリーだったこともあり、宿の切り盛りは事実上、このヨラが仕切っていた。
ヨラに訊くところ、仕事はこのカサ経営1本だという。
宿泊費のほとんどは国に納める仕組みとはいえ、外国人から貨幣価値の高いお金で収入を得られるカサ経営をしている家は社会主義国キューバの中にあってどこも裕福に見え、そのノンビリとした様からも優雅にも見えて映る。
このマリア家も通りに面した共同の玄関の鐘を鳴らして中へ入るといきなりガレージがあって、そこには古いシボレーが停めてあり、このシボレーを駆って旦那さんが出かけることもあった。

P1010278.JPG
左からカサの娘ヨラ、マリアさんと旦那さん

P1010257.JPG
25ペソの部屋は狭きながらもパステル・カラーの内装が明るくお洒落だった

P1010272.JPG
カサの中庭

カサは中庭に面した2部屋以外にも屋上にキッチン付きの部屋があり、ここにはカナダのトロントから来たオラシオ&カトリーナ夫妻が滞在していた。
この夫婦は旦那のオラシオが黒人でまだ若く、奥さんのカトリーナは年輩の白人だったが実に仲が良く、夜僕が何気に屋上に上がってふけっていると自前のアルゼンチン産ロゼ・ワインをご馳走してくれたりした。

カサの娘ヨラも明るく親切に接してくれた。
僕が疲れていると言うと知り合いのマッサージ師を紹介して呼んでくれたり、美味しいお店や安いお店を紹介してくれたり。
自分の英語は堪能には程遠いが、それでも英語の普及が日本と変わらないキューバで英語を通してコミュニケーション出来ることは貴重だった。

何はともあれ、二転三転した最初のカサは「カサ・マリア」で落ち着き、僕はここを拠点に3日目の昼まで周辺のセントロ地区を中心にさまよい歩く。

ざわめきの街を…。

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カサ・ルイス・ミゲール
http://www.cuba-junky.com/havana/casa-luismiguel.htm
http://www.casahabana.net/index.htm
Campanario # 63 Bajos, between San Lázaro and Lagunas, Havana Center, Havana Cuba

カサ・マリア
http://www.cuba-junky.com/havana/casa_maria_centro.html
Campanario # 164 Bajos, between Animas and Virtudes, Havana Center, Havana Cuba
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Comments
>oink_oinkさん

キューバっていわゆる、日本人がよく渡航するようなメジャーな国々に比べると格違いに情報が少ない国でもあります。
欧米人がよく使うガイドブック「ロンリー・プラネット」だと情報量は多いですが、それを参考にお店へ行ってみたら閉店していたなんてこともあるようで…。

最終的にはこういった体験者の話や最新の口コミが頼りになると思いますね。

>それにしても、宿を3度も渡り歩くとは…旅慣れた感じが伝わってきます。たくましい。。。

カサに関しては少々こだわりをもって選びましたけど、結局は「終わりよければ全て良し」で、泊まってみなければ感じてこない要素の方が良し悪しに左右される部分では大きいと思います。

そういった部分では最初に2泊したこのセントロのカサは「アタリ」でしたよ。

部屋はダブルサイズのベッドが置かれた部屋で狭いながらも1人だったら十分です。
ツイン・ベッドの広めの部屋だと30ペソでしたが、こういったカサって誰かの紹介だと割り増しになっているんですよ、料金が。
だからたぶん、25ペソだった僕の部屋は実際には20ペソでツインの部屋は25ペソなんじゃないかな?

>そうそう、前記事で「ブエナビスタ・ソシアルクラブを見て…」という下りがありましたが、私も最初の興味はあの映画からです。
とゆーことは、ナイトクラブで生演奏なんかも聞いてこられたのかしら?美女とのサルサ・ダンスは??

初めて行った2001年当時はそういったノリの延長で来ている日本人が頻繁にいましたね(笑)。
美女とのサルサはいわゆるタカリのヒネテーロ相手になってしまうので、いや、それでも無しですが、ナイトクラブの生演奏は過去2回は頻繁に通いました。
ただ、今回はセントロやビエハといった旧市街に泊まっていたので機会としては最終日に行こうとした1回だけでしたが、開演時間が遅かったこととえらく疲れて眠かったことなどもあったりして観ずに帰ってきました。
体調整えて行けばよかったなぁと後悔しているんですけどね。
Posted by サミー - URL 2009.06.24,Wed 15:40:13 / Edit
おかえりなさーーい!
記事up、楽しみにしていました。

いろいろと詳細を書いていらっしゃるので「(いつとも知れない→)来るべき日」のための参考にさせていただきます。
それにしても、宿を3度も渡り歩くとは…旅慣れた感じが伝わってきます。たくましい。。。
(連泊することを考えれば、大事なことですよね。)

お部屋はシングルベッド…シングル・ルーム?
ヨーロッパと同じで、W料金でシングル・ルーム料金設定の少ない国というイメージがあったのですが、キューバは一人旅でも部屋探しに困らないのでしょうか?

3度目と言ってもお国がお国なだけに、経済事情も含めて違ったことも多かったのでは?

そうそう、前記事で「ブエナビスタ・ソシアルクラブを見て…」という下りがありましたが、私も最初の興味はあの映画からです。
とゆーことは、ナイトクラブで生演奏なんかも聞いてこられたのかしら?美女とのサルサ・ダンスは??

いろいろと興味は尽きませんが旅報告の続き、楽しみにしてます!
Posted by oink_oink - URL 2009.06.23,Tue 14:22:08 / Edit
>さきぞうさん

カサの存在にしても、全てが国営のキューバならではの事情なんですよね。

ここのカサは結果的に泊まることになったわけですけど、立地もよかったしフレンドリーだし、アタリでしたね。

通貨制度はネパールでそんなことをやったら?
外国人が来なくなっちゃいますね(笑)!
Posted by サミー - URL 2009.06.20,Sat 20:29:08 / Edit
かわいいお部屋ですね。
女の子っぽい感じ。ヨラさんの趣味かしら?
通貨制度と宿制度勉強になります。
やっぱり特殊な制度を持つ国ですね。
Posted by さきぞう - 2009.06.20,Sat 20:03:55 / Edit
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