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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by sammy - 2011.11.29,Tue


牛飼いの少女 / Siem Reap, CAMBODIA


デジイチを使うようになって状況に応じたフィルム選びが不要になり、感度はその都度変更できればカラーやモノクロだってRAWモードで撮影すれば事後選択で決められる。旅先における用途はグンと高まった。

では、それまでのフィルム活用時代の自分はというと、旅先のその場の雰囲気で何となくカラーがいいか、モノクロがいいかを決める。
迷った時のために一眼レフ2台持ち歩きなんてこともあったが、これだとその重さから写真を撮ること自体が嫌になってきてしまう。と言うか、気持ちがモノクロに傾いた時にカラーの選択肢を選ぶことは実に億劫で、ほとんど思考の中で選ぼうとしなかったから、フィルムの使い分けをすること自体が区切られた行為でもあった。

カラー写真は見たままの色が光の加減や位置によって見方を変える。その場の空気も伝わりやすい。
モノクロ写真はシンプルな白と黒の構成ゆえに見方が変わる。カラー写真では平凡に見える色使いの景色でも、違った世界に見える不思議さがある。

* * *

今回のカンボジアでの撮影の何枚かをモノクロに変換して試してみた。
ブログ内容も、ここしばらくはエッセイ風の仕上げにしたものばかりだったが、1枚1枚の写真に簡単なメッセージを添えて想像範囲を広げていただくシンプルなUPも増やすつもり。
感じる何かがあれば、あなたのメッセージもぜひ!

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Posted by sammy - 2010.10.29,Fri
IMG_0204c.JPG
眼差し / Varanasi, INDIA


旅先で撮った写真への感想でよく、「子どもたちの笑顔が素敵ですね」という言葉をいただく。
その土地の人たちのポートレート写真は愛くるしいほどの笑顔を向けてくれる子どもたちに限定しているわけではないのだけれど、どうしても「撮る」という行為をする上での「口実」として、親も周囲も納得をする子どもたちにカメラを向けてしまうのは常套手段にはなっている。

そもそも、旅先でこういったポートレート写真を好んで撮るようになったキッカケは、旅に出て、名所を周って、写真を撮って、その出来栄えに「キレイですねぇ」と感想をいただく当たり前に飽き飽きとした感情を持ち始めた頃、「では、足りないものは?」と自らに問いかけて「ヒューマニズム」だと気づいたのが始まり。

旅、特に異国への旅ではその土地特有の景色や歴史的建築物などはもちろん、それ以上に感じることとして思い出に残るのは人々とのふれあいだったりすることが多い。
そんなふれあいから感じ取った情や温かさ溢れる人間的興味を写真として残せれば…。

それまでの僕の旅と言えば、景色や建築物に興味を向けることがほとんどで、それらに到達するまでに出会うさまざまなふれあいについては、流れる景色と同じように記憶の片隅に留める程度のもので、特に「撮る」という記録は行っていなかった。
どこかしら自分の中に、人を撮ることへの気恥ずかしさから躊躇いがあったのも事実。
「いやいや、それではもったいないぞ」と意識し出したのが2004年初頭のインドへの旅の頃から。
そこで絵になったのが強い眼光のオヤジだったり、やんちゃな笑顔の子どもたちだったり、とにかく「人々のデパート」のようなインド、中でもとりわけバラナシが強烈であり、自分の意識も変え、躊躇も吹き飛ばしてくれた。
そのバラナシへは3年後の2007年にも、今度はデジタル一眼レフという武器(?)を携えて再訪している。


IMG_0207c.JPG
pray / Varanasi, INDIA


最近、そんな「インド熱」にも似たような旅に出たい症状がフツフツと沸いてきているが、今度の旅は来週末、とある初めての国へ行こうと思っている。
職場が11日間にも及ぶ連休を許可してくれたことから夢は膨らんだが、それまでガチガチに行きたいと思っていた国への旅を止めて結局は未踏の地へ行く決意をした。

出発は11月7日の夕方だから、もつれなければ明日から始まる日本シリーズでのドラゴンズの日本一を見とどけてから旅立てるが、第7戦までもつれてしまえば?結末が出る頃に自らは夜空の中になってしまう(笑)。

いずれにしてもあと1週間ちょっと、日米共ベースボールの最終局面を楽しみながら、旅準備を始めよう!
Posted by sammy - 2010.09.30,Thu

Beach, Essaquira, MOROCCO


旅のアイテムとしてデジイチを使い始めて早4年。
それまでのフィルム一眼愛用時代の、旅を終えて現像→出来上がり拝見→お気に入りをスキャナーでPCへ取り込みといった自身一連の旅の後片付けがずいぶんと簡略化され、デジイチでは撮りたいだけ撮った写真をPCへそのまま取り込み、念のためにバックアップとしてデータをDVD等に焼き付けておけば、後はお好きな時にお好きなように撮った写真の活用を楽しめるようになった。
ところが、こうして楽になった反面、元来が面倒くさがりな性格ゆえに、PCへ取り込んだままで眠ってしまう写真も多々ある。と言うか、これらは増える一方(笑)!

先日、久しぶりに部屋に写真でも飾ろうかとそんな眠りにふけった写真も含め、過去の作品を今一度無作為に探ってみた。

この写真もそんな中から眠り起こされた(?)1枚。
舞台は今から4年前の2006年のちょうど今頃に旅をしたモロッコの海辺の町、エッサウィラ。
マグレブの西の果て、大西洋に面した砂浜をジュラバを着た人がゆく、ちょっぴり異国の匂いが漂うショット。
シンプルな構図ゆえに似合うのはモノクロ、そして4年間ほぼ眠っていた写真ということもあるが、アルバムの片隅から(実際にはPCに閉じ込められたままであるが…笑)取り出したイメージもあって青の調色を施してみた。
題すれば「去りゆく夏に」か。

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このモロッコの旅は今思っても不思議なくらい、旅に出て気持ちの盛り上がりが起こらない、どこかチグハグな旅に終始してしまっていた。
その原因が何だったのか、いくつか思い当たることはあるが、結局はいろんな思いや雑念を整理し切れなかった自分にその要因はあったのだと思う。

旅はやはり、興奮しまくってしまうくらいがいい。
そこに日常のアレコレだとか、年甲斐もいらないのだから。