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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by sammy - 2010.02.06,Sat

今週は昨日の休みを挟んで深夜勤務が続くことから今日も明け方まで不摂生にも起きていたが(笑)、明け方何気につけたNHKのチャンネルで、映像と音楽で構成される「世界の市場 ネパール・カトマンズ」という番組が流されていた。
説明のナレーションがあるわけでもなく、ただ民俗音楽をバックに街の様子、人々の笑顔などが散歩気分で映し出されているだけの番組ゆえに旅の感性を呼び覚ましてくれると言うか、この手の映像番組は放送されている時間帯が時間帯だけに束の間の逃避気分を高騰させてくれる。
それも、偶然であれば尚更。
僕の気持ちは一時、古いままに今が残るカトマンドゥへと飛んだ。


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Thamel, Kathmandu, NEPAL


この街を語るとすれば「情緒に雑踏が入り混じったアジアの古都」だろうか。
「情緒」と言う言葉を入れたのはただ古いだけではなく、趣や温かみが感じられるからだ。
ネパールはすぐ真下に陸続きでインドと繋がっているが、「雑踏」にしてもインドのような人々を刺激するような強いものではなく、どこかゆったりと落ち着かせる速度の雑踏にしか過ぎない。
おおよそのネパール人は穏やかで、己を強く主張しない微かな笑みに、この街のホスピタリー精神を感じる。
僕はそんな街、カトマンドゥが好きだ。
まるで劇場のような、この街を歩くことも。

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Posted by sammy - 2010.01.27,Wed
その小さな学校はネパールの古都パタンのダルバール広場に近い一角にあった。

日曜日のお昼過ぎ、紺色の制服を着た子どもたちが寺院のある広場の周りを元気に飛び回っている。
そんな場所に腰を下ろした僕に話しかけてきたのは、校長先生だった。

ネパールでは土曜日が公休日にあたり、日曜日は平日扱いとなっている。
やけにこの場所に子どもたちが多く飛び回っているのは、すぐ近くの一角に学校があり、今はその学校のお昼休みだと言う。
声をかけて来た校長先生は「よかったら学校を見学してください」とお誘いをかけてきた。




校長先生と子どもたち


招かれた小さな学校、クムベーショー・ロアー・セカンダリー・スクールは4歳から15歳まで216人の生徒がいるネパール国立の公立学校。
7つのクラスを持ち、先生の数は8人。
校長先生の説明では、生徒たちはローカーストの子どもたちが47人、ミドルカーストが90人、ハイカーストが79人で孤児の子どもたちも多いと言う。

お邪魔したのは昼休み。
子どもたちの何人かは窓から差し込む光が頼りの薄暗い教室の中でゲームに興じたり授業の予習をしたりしていた中、突然やって来た訪問者の僕を歓迎してくれた。


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教室内で集まってきた子どもたちに、黒板に書かれていた20、30、40…の数字を日本語に約して教えてみる。
「ニジュー、サンジュー、ヨンジュー」と応える子どもたち。
興味津々な子どもたちの瞳は輝き、僕には子どもたちのカーストの違いなど見分けもつかなかった。


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やがて、午後の授業開始を告げるベルが鳴る。
元気に外を飛び回っていた子どもたちも教室へ戻り、職員室で談笑していた先生たちも教壇へと戻った。

パタンの小さな学校。
それは旅先で偶然にもふれた、清々しい出会いだった。


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Kumveshow Lour Secondary School, Patan, NEPAL
Posted by sammy - 2010.01.23,Sat


路上の豆売り


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店頭でダイナミックに切りさばく肉屋


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扉一枚分の間口しかないスパイス屋


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蒸した小籠包から漂う湯気
 
Thamel, Kathmandu, NEPAL


旅人が居座る町タメルはカトマンドゥの中心にあり、ツーリスト・タウン化したそのタメルの周辺には下町情緒豊かな庶民的バザールが広がっている。
タメルから地図を南にアサン・チョークを目指し歩くと、おおらかなネパール商人たちの笑顔と活気にふれられる。
多くの旅人がこの町に居座る理由は、ここにもあった。