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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.05.20,Mon
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Posted by sammy - 2013.06.12,Wed

輝きの町角 / Jaisalmer, INDIA


摂氏40度超え、灼熱のラジャスタンから先週末帰国しました。
年に何度もこうして旅を続けながら(それも、暑い国ばかりを選んで行きながら…)、おそらくこれが今までで最も過酷(?)な旅だったと自負します。それほどまでに熱風吹き荒れる猛暑期の砂漠は、人も犬も牛もラクダも、求めるものは暑さ(熱さ?)から逃れられる場所と水で、たかが1週間と言えども、「生き抜く」という言葉を刻み込みながらの旅だったようにも思えます。大袈裟ですが(笑)。



a lady wearing a beautiful sally / Jaisalmer, INDIA


それでも、その過酷な条件は旅のテンションを上げることも下げることもして自問自答を繰り返す中、差し込む光の強さと美しさに「光り輝くインド」を印象付けました。
決してキレイとは言えない町、雑踏、人や牛の蠢き…。
それらすべてを消し去るかのように美しく輝く色合いのサリーを身に纏った女性が歩きゆく姿。
暑さにも負けないインド人たちの屈託のない笑顔に感じる生命力。
目に飛びこむすべては、旅することの過酷さや苦しさを忘れさせてくれる強さがありました。



ナマステ / Jaisalmer, INDIA


6月1日朝、デリーから始まり、ジョードプルまで飛んでそこからおよそ5時間のバス移動で砂漠の町国境の町ジャイサルメールへ。
14年ぶり2度目のジャイサルメール。
記憶を確かめるかのように町を歩いた3日間。砂漠の土で造られた家々が黄金の輝きを見せるこの町をさまよい、列車でジョードプルまで戻り、今度は青く輝くブルー・シティの旧市街をさまよい歩いた3日間。



砂漠の村にて / Thar Desert, INDIA



光り差す町 / Jodhpur, INDIA


町で砂漠で車内で宿で…。
出会った数々の笑顔や出会い、それらすべてに感謝感謝。
そして暑すぎたインドにご苦労様!自分自身にお疲れ様(笑)!

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Posted by sammy - 2013.05.31,Fri

sunset / Cochin, INDIA


今から14年前の1999年2月。
これが初めてのインド旅行で海外旅行も5回目。少し調子に乗って「インド放浪でもしてやろう」とディープな旅を求めて行ったものの結果は散々。
デリー~ジャイプール~ジャイサルメールと周ったまでは酔狂なインドの雰囲気に酔いしれていたものの、再びデリーへ戻った旅の1週間目あたりから下痢が始まり、それでもアグラーでタージマハルに大感動するまでは保っていた気力も、その晩のバラナシまでの夜行列車で今度は荷物の盗難に遭い、気持ちもボロボロに。
身に着けていた財布こそ大丈夫だったものの航空券やTCも無くなり、旅の日常品も愛用のカメラも写したフィルムも無くなりそのまま片道航空券を買いなおして帰国。
その散々たる旅の印象は順調だったラジャスタンの幻影で、僕の中に記憶でしか残っていないジャイサルメールの黄金の町並みとフォートは夢の中にいたような記憶として、若き旅のほろ苦い思い出とともに残っている。

「いつかまた行きたい」と思い続けながら足踏みをしていた。
デリーからの距離やアクセスの悪さが遠ざけてはいたが、あの初めてのインド旅行をやり直す気持ちになれなかった本音もある。インド、とりわけ北インドは疲れるからだ。



sleeping on the ghat / Varanasi, INDIA


年度始めに休暇希望提出を義務付けられているから、比較的まとまって休暇を取りやすい6月頭は1週間強の旅の予定を組んでいた。
ほぼ9割方行き先は決めていたが今から1ヶ月前、残り1割の迷いから模索した「ジャイサルメール」からネット上に出る数々の情報を目にした時、気持ちが大きくぐらついた。
気が付けば航空券の手配もさらなる情報収集もその日のうちに始めていた。
「14年ぶりにあの町へ行ってみよう!」と。
インド旅行で面倒なビザの申請が今回ならば不要なことも大きかった。2月の南インドの際に申請したビザが6月12日まで残っていたからだ。

そして今、あの幻影を求めて成田空港の出発ロビーにいる。
今日の深夜、僕が知る世界の中で最悪だと思える都市デリーへ到着する。
そして明日、ジョードプルまで飛び、そこからバスに乗り換え、ラジャスタンの砂漠を一路ジャイサルメールへと向かう。
あの時の記憶を確めたい。新たな旅の記憶とともに…。

Posted by sammy - 2013.05.19,Sun

和み / Chennamkary, INDIA


以前、こちらでも紹介した南インド・チェナムカリー村を題材にしたフォトブック「南の国の小さな村」が、キャノン・フォトプレッソ・トラベルフォト・コンテストの優秀賞10作品の中に選ばれました。
他の受賞作品も含め、選評などはこちらのサイトで発表されています。
http://wpb.imagegateway.net/campaign/130315


サイト上で発表があったのが17日。
自分自身の中で「もしかしたら…」と淡い期待を寄せてはいたものの夜中に帰宅をし、実際にサイトを見て受賞を知った際の喜びには、万感の思いがありました。
初めてインドの地を踏み、下痢やカメラ、フィルム全てを含めた荷物の盗難やらで散々な目に遭い、「インドなんか2度と行くかっ!」と深く思い刻んでから14年。
今度はそのインドを題材に作ったフォトブックが評価をされ、そのおかげで副賞として小さきながらもカメラをゲットできることになりました。
輪廻回生。
まさに、まわりまわってインドから受けた恩恵です。
ありがとう!



Dive! / Chennamkary, INDIA