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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.04.26,Fri
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Posted by sammy - 2019.05.22,Wed

west coast / Los Angeles, USA


アメリカは憧れだった。
初めてそのアメリカへ行ったのは21年前、1998年の5月だった。
以後、毎年のようにアメリカを旅していた。
元々、野球観戦が好きで本場のMLBを観たらハマったこともあるが、憧れが現実のこととなり、その現実を楽しむかのように出かけた。それが2010年までのことである。
最後に行ったアメリカが2010年11月のロサンゼルスで、この時は中米グアテマラへの中継点がこの街で行き帰りにそれぞれ1泊ずつした。



LAX / Los Angeles, USA


ロサンゼルスはある意味、僕にとって特別な場所でもある。
初めて降り立ったアメリカがロサンゼルスで、この時は空港にクリントン大統領の写真が飾られていた。
「あっ、こういうのって日本と違う!」
それがアメリカの第一印象だった。
両親と家族3人で行った唯一の海外旅行もロサンゼルスだった。
リトル東京にある「一番ラーメン」の味に母は感動し、日系スーパーで買ったヤクルトを飲みながらレンタカーでグランドキャニオンを目指した。
2009年にWBCの野球世界一を観たのもロサンゼルスで、この時はレンタカーを置くスペースもあることからリトル東京の東側にあるボルツハイツと言う地区にある日本人貸し出しの宿へ泊まった。
この宿の経営者が浜田さんで、浜田さんは宿のすぐ近くで「お富さん」という日本食屋を営んでいた。
2010年11月にロサンゼルスを中継点に立ち寄ったのも、行きは野球観戦で知り合ったアメリカ人の知人に会うため、帰りはこの浜田さんに会うためだった。

この時の浜田さんは僕が再訪と言うこともあって、すごく上機嫌だった。いや、上機嫌だった理由はそれだけではなく、僕がグアテマラ帰りだったこともあった。
浜田さんはかつては世界旅行者であり、グアテマラのアンティグアにある伝説の日本人宿「禅」の居候だったこともある。
僕がこの時の旅で泊まったグアテマラ・シェラにある日本人宿「タカ・ハウス」のオーナー、タカさんとも旧知だった。
「浜田さん、グアテマラの話になるとうれしいでしょ」と切り出したのは「お富さん」を一緒に切り盛りしていた弥生さんだった。
トランジットでたった1泊、それも夜9時過ぎに来て明日の朝9時過ぎには帰ってしまう強行軍だったけど、僕はロサンゼルスにわざわざ立ち寄って良かったなとつくづく思ったのも、この晩の浜田さんとの再会だった。



OTOMI Restaurant / Los Angeles, USA


あれから8年半、僕は一度もアメリカへ足を踏み入れていない。
たまたまだったこともあったが、近年は航空券が高く、さらには5日程度しか取得できない休みでは割に合わない行き先にもなってしまった。
その後の浜田さんについては2014年頃に「具合が悪い」らしい話をアメリカ大陸北上の旅人から聞いた。
「お富さん」も今は3代目として弥生さんがやっているみたいだから、浜田さんはもしかしたら?もしかしたのかもしれない…。

僕は今年も、アメリカへ、ロサンゼルスへ行けそうもない。
いや、まだ諦めるのは早いけれど、あの青い空が恋しくてたまらない。
もしかしたらロサンゼルスにはたくさんの思い出があり過ぎて、それらが大切にしまい込むために次を躊躇させているのかもしれない。



Kiss in LAX / Los Angeles, USA


参照:LAの青い空 ~いい人、いい宿~


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