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sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2011.09.26,Mon

校庭の大きな木の前で / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


現在公開中の映画「僕たちは世界を変えることができない」を観に行ってきました。
舞台となるカンボジアは僕にとっても思い出深い地。
そのカンボジアで日本の大学生たちが150万円で学校を建てる夢へと向かう実話が映画化されたもので、僕自身が旅したカンボジアのイメージとも映像の中で重なり合う作品です。


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カンボジア地図の前で / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


僕もカンボジアへは何度も足を運び、教育の現場や孤児院、日本語教室など、単なる観光だけではない生活の現場みたいなものへも入り込み、直接ふれて来ました。
最初は興味半分だったのが、非現実的にも思える厳しい現状を知ったり、そこで何とかしようと立ち上がっている人たちや子どもたちを見ているうちに、小さな協力であれ関わりを持ち繋がってゆく。
それが今日に至るまでの僕とカンボジアとの関係です。


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暗い教室の中でペンをとる生徒たち / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


カンボジアではポルポト時代の知識層への大量虐殺の煽りを受け、学校も教師も不足している中、20歳以下の子どもたちが人口の半分を占めるという現象が起きています。
そして、その子どもたちの親の多くは教育すら満足に受けられなかった世代であり、学校教育はおろか社会教育でさえ行き届いていないのが現状です。
それが、「学校へ通えない子ども」や「学校へ通わない子ども」を多く生む社会の裏付けでもありますし、それでも成り立つ社会にもなってしまっています。

この小学校を建てた実話の主人公も建設後の学校維持に向けた努力を続けていると映画の最後に綴られていますが、この国の実情を考えれば学校を建てるよりも建てた後の学校を維持する方がはるかに厳しい現実があります。


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授業風景 / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


今年2月、僕はシェムリアップ滞在中に自らの希望でいくつかの学校を訪問させていただきました。
事前にアポを取って再訪した学校もあれば、偶然にも立ち寄って好意的に授業の見学をさせていただいた学校もあります。
今回、このブログ上で公開している写真はいずれも、シェムリアップ中心部からやや離れたカントラック村というところにある「Kidscare」と名付けられた小学校で、ここも映画同様に外国人の支援によって建てられ運営されている学校です。

訪問する動機としては子どもたちの笑顔に数多くふれあえるという単純な気持ちが大きいですが、決して恵まれていると言い難い環境の中でも勉強をしている子どもたちの姿を目の当たりにすると、自分自身の中にも湧き上がる気持ちが自然と起きてきます。


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ハ~イ! / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


実際に小学校を訪ねると、子どもたちは皆、無邪気で明るく、学校という場がそういった子どもたちの明るさを生む場所として成り立っていることがわかります。
きっとここでは日本のように順位をつけるための評価を求められる教育ではなく、あくまで勉強というものを楽しませる教育なんじゃないかと感じるほどです。
だから子どもたちも学校へ行くことが楽しいし、堅苦しく教育を唱えるような親もいないんじゃないかと思えるほどです。
もちろん、そんな実情は社会へとそのまま反映されてしまうので一概に良し悪しの判別は難しいですが、シンプルに考えて勉強を楽しむ子どもたちの姿が見れるカンボジアの小学校は、清々しい気持ちの残る訪問でもあります。

もちろん、そこでは日本の教育現場との環境違いに考えてしまうことも多々あります。
差し込む光が頼りの灯りのない暗い教室、身長に合わない机とイス、何度も使いまわしされているボロボロの教科書…。
それでも、この国の子どもたちを応援しようと頑張っている人たちはたくさんいます。


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授業の合間に見せる笑顔 / Kidscare School, Siem Reap, CAMBODIA


この日、僕の訪問したこの学校ではオーストラリアとイギリスの若者たちが英語を教える授業をボランティアで行っていました。
ジェスチャーを交えながら大きな声で発音を繰り返す子どもたち。
そんな子どもたちの輝く瞳を見るにつけ、「もっともっと教育の場が広がり、やがてこの国が自立できるような環境が整えばいいなぁ」と。
それはきっと、変えられないと思っている世界を変えられる、小さな夢から始まっているのかもしれません。
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