sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2011.01.13,Thu
chiken bus / Antigua, GUATEMALA
「グアテマラを象徴する」と言えば、すぐに浮かび上がってくるのがカラフルな民族衣装のウイピルと、同じくカラフルな色合いにペイントされたボンネットバスの通称チキンバスだと思う。
僕のグアテマラでの旅は、数時間にも及ぶような都市間の移動には高価ではあるが便利で快適な旅行社が運行するシャトルバスを利用したが、シェラのような比較的大きな町を基点に周辺の村々を訪れる際には、グアテマラの庶民共々に詰め込まれたチキンバスに乗って旅をした。
このチキンバス。
アメリカのスクールバスなどのお下がりが使われているもので、元々は黄色く塗られていた車体を個々のバスが芸術を主張するかのようにカラフルなデザインに塗り替えられ、今なお現役でグアテマラの町から町、村へと人々を乗せて走っている最もポピュラーな交通機関でもある。
でも、なぜ?名前がチキンバスなのか??
諸説はいろいろあるらしいが、乗客がニワトリなどの家畜も含めたありとあらゆるものをバスに詰め込んだり(あるいは屋根いっぱいに載せこんだり…)、ニワトリを運ぶ車のように人々が詰め込まれるからだとか、「う~ん、なるほど!」と思えるような由来があるようだ。
確かに…、バス・ターミナルの喧騒は騒々しく、単に人々が乗車する場としてだけではなく、そこはまるで市場の出荷風景を思わせるかのような活気に満ちている。
各々のバスの行き先を告げる雄たけびのような案内人の掛け声、まるで絵画展かと思えるような無数のバスの車体のデザイン、大きな荷物を抱えた人々とそれらを車体の屋根に載せ上げている男たちの大きな掛け声…。
Minerva Bus Terminal / Xela, GUATEMALA
外観同様にデザインされた車内 / San Francisco el Alto to Xela, GUATEMALA
チキンバスは1台1台が個性的なデザインに塗られているだけではなく、その車内もドライバーがまるで「ここはオレのテリトリーだぜ!」とばかりに好みのダンス・ミュージックをガンガンに流していたり、乗る度に違った楽しみもあった。
スペイン語が全く話せないことから途中下車を要する行き先には不安もあったが、たいていの場合は地名を告げれば周囲の乗客が手助けもしてくれた。
庶民の足でもあるチキンバスに乗っての旅は興味や移動手段としてだけではなく、それこそが「グアテマラそのもの」だったかもしれない。
車窓から眺める町 / San Francisco el Alto to Xela, GUATEMALA
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