sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2010.10.12,Tue
ローカル列車内 / Bangkok to Chaochoengsao, Thailand
すっかり近代化したバンコクの街並みを遠目に、ガタゴトとゆれる列車に乗って旅をするのもいい。
冷房のない車内は扇風機と窓から吹き込む風が心地良く肌をくすぐり、車よりも遅いだろう速度で列車はゆっくりとゆっくりと東へ向かう。
ファランポーン駅からおよそ1時間半。
ローカル列車にゆられて向かった先はチャチュンサオと呼ばれる小さな町。
僕はその町にある百年前の佇まいを残すと言う市場へのタイム・トリップをした。
チャチュンサオはバンコクからおよそ80km東へ離れた小さな町で、ファランポーン駅発着の列車が1日に何本もある、いわゆる近郊列車の終着駅でもある。
よって、車内も普通(?)に通勤通学のOLや学生さんたちも乗車していれば、いかにも「ここはタイ!」と思わせてくれるような大きな荷物を背負ったおじいちゃんおばあちゃんたちも乗ってくる。
そして、今や日本の列車では新幹線やグリーン車でしか存在しなくなった車内販売も、各駅に着く度に勝手に入り込んでくる。
Chang Beer / Thailand
車窓の景色は大都会バンコクと言えども古くからある国鉄の線路沿いは古びた家々が建ち並ぶスラム街が続き、時折通過する踏み切りの向こうの渋滞と、その更に向こうに建ち並ぶビル群に今のバンコクを感じるが、おおよそ車窓から見える景色のバンコクはローカルな昔ながらのバンコクを味わえる。
そんなバンコクを眺めながらチャン・ビアをグイッと飲み干し、ホロ酔い気分になった頃、車窓からは着陸間際の飛行機が列車の頭上をかすめた。
途中、パヤタイ、マッカサン、アソックなど馴染みの地名の駅名があったが、タクシーやBTS(高架鉄道)に乗って通過する同じ地名とは見える景色が違うことからピンと来なかったが、僕の乗ったバンコク~チャチュンサオ間のタイ国鉄東線はスクンビット通りの北側を通り抜けてスワンナプーム空港の北側も抜け、やがて湿地帯が広がるようなのどかな景色の中を走る。
車窓の景色を眺める老婆 / Bangkok to Chaochoengsao, Thailand
自分ではすっかりとローカル気分満点になっていたが、列車が走っている場所は大都会バンコクの一部であり片隅であり、それでいて「いつも」と違う風情を存分に感じられたことにこのタイム・トリップの魅力とそして安さを感じる。
列車は全車両3等席のみの構成とは言え、片道たった13バーツ(約37円)である。
これにファランポーン駅のホームで買ったチャン・ビアを加えても48バーツ(約134円)だから激安のタイム・トリップを楽しんでいることになる。
定刻よりは少し遅れたが、10時10分にファランポーン駅を出発した列車は11時45分に終着のチャチュンサオ駅に到着した。
この時すでに、遠い昔へ戻った気分になっていた。
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参考: タイ国鉄サイト
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