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sometime,somewhere...
Posted by - 2026.10.08,Thu
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Posted by sammy - 2014.05.28,Wed

Haneda Airport / Tokyo, JAPAN (2012年撮影)


あれはもう、7年も前のことになる。
オーストラリアで再会した旅友に、「行きたい国ってある?」と問われた僕がとっさに思い浮かんだ答えが「ブラック・アフリカ」だった。
それはもちろん、国名ではなく、単に黒人が大勢を占めるアフリカの国々を意味し、名所や景色や文化ではなく、そういった場所へ身を置いてみたい好奇心から出た言葉だった。
頭の片隅には常にあった。ただ、旅先選びをする時に距離の遠さや様々な不便が思い浮かび消えていった。

「いつか見た夢」
僕の中ではブラック・アフリカは現実ではない、夢の中へと閉じこまれていた。

* * *

5月28日深夜零時前。
僕はいつか見た夢を叶えるべく、羽田空港で深夜飛行へのフライトを待っている。
日付が変わってまもなく、ここから飛び立ち、未知の世界へと向かう。
アジアでも、中東でも、北米でも中米でも南米でもないところ。
1996年2月のニュージーランドから始まった「さまよいの旅」、30ヶ国目がこの先にある。
明日から1週間の休みが確定したのが昨晩。今朝まで働き、それなりに体は休めたもののダルさは残るが、たった1週間でアフリカ往復の弾丸旅行へと旅立つ。
まだ見ぬ世界を見たい!
この好奇心がある限り、僕は旅へと出る。




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Posted by sammy - 2014.05.21,Wed

temple in the field / Bagan, MYANMAR


かの直木賞作家であり旅人の角田光代さんが「そういえばミャンマー」と題したエッセイで、「目立たないけどものすごくいい国」と評してミャンマーの良さを書いている。
先日放送された「世界行ってみたらホントはこんな国だった」なる番組を見ても、確かにこの国はいいとうなずける。
2005年2月に初めて旅し、それから7年後の2012年は2月と11月の2度、ミャンマーを旅した。
7年の間隔が空いたのはビザ取得の面倒や現地事情に訳があり、年に2度も行ったのには惹かれるものがあり、どうしてもすぐに行きたい気持ちにかられたからだ。



lady monk / Mandalay, MYANMAR



smile / Bagan, MYANMAR


時間の制約を受けないひとり旅で行くから、旅先では観光云々よりもあてもなく街を歩いたり村をめぐり、そこで現地の人たちとふれあうことで感じる印象が強い。
そういった旅を楽しむならば、ミャンマーという国は人々が素朴なままで出過ぎた態度も見せないから、この上なく居心地の良さを感じられる。
周辺諸国、例えば隣国タイで言えば「微笑みの国」で代表されるように屈託のない笑顔と物事を気にしないマイペンライの精神が居心地の良さを表してくれるが、ミャンマーという国はそういった風潮に加え、さらに何歩か譲った丁重ささえ感じられる。



shwedagon pagoda / Yangon, MYANMAR



sunset / Mandalay, MYANMAR


風光明媚な観光要素もあるにはあるけれど、旅の時間を過ごすにあたって、居心地の良さを感じられる国は、ふとどこかへ出かけたい気持ちになった時に思い出す国でもある。
ただ、この国は目立たない(笑)。どこまでも丁重なのである。
それもきっと、国を評す特徴なんだろうと思う。目立たないことで持たれる好感は日常生活の中にもある。

今はまだ、民主化ムードばかりが先走り、旅を快適に過ごすニーズに対しては整備が間に合わないのが実情だと思うが、それはそれで俗化され過ぎない要因にもなっている。
目立つわけでもなくいい国のミャンマーは、今のこの状態が案外「買い」なのかもしれない。


Posted by sammy - 2014.05.16,Fri

main bazar / Dehli, INDIA


旅の行き先を選ぶ時、あれこれと様々な模索を繰り返しながら、最後はゆるぎない気持ちへと変わり、決断に至る。
いつの旅もそうだが、何度も検討を重ねた挙句に決めた行き先へは期待感もさることながら、ちょっとした不安も入り混じった危うさも伴い、いざ到着してみると、とんでもなく不安な気持ちに苛まれることもある。
それが旅慣れたバンコクやカンボジアだったら、ワクワクする気持ちで到達しただけでうれしさを隠しきれないほどの興奮に包まれるかもしれないが、過去に行った場所であってもそうなるとばかりは限られない。それも、何度となく検討を重ねた結果の場所であっても…。

去年6月のインドがそうだった。
6年ぶりに降り立ったデリー国際空港は新装され、それまでの暗く包み込まれるような到着時の印象はどこ吹く風だったが、外へ出ると深夜だというのに火に包まれたかのような暑さはまだそこに残っており、おまけに出迎えに来るはずだった男も見当たらない。
その男を見つけたのはそれから数十分後で、暗いデリーの夜道と乱暴が当たり前の運転は不安を増幅させた。
着いたホテルも値段のわりには古びており、旅の初日にしてはテンションも上がらない。
まあ、ここはインドだから、デリーだからと言いわけるように床に就く。



under the tree / Jaisalmer, INDIA


翌日はデリーから一気にラジャスタンのジョードプルまで飛行機で飛び、そこからはバスでジャイサルメールを目指した。
午後1時発のバスに間に合い、座席に着いた当初は空いていたが、出発時間にもなると冷房のない車内は満員の乗客で蒸し返り、窓から吹き入る風がオアシスだったが、外の気温はゆうに40度を超えており、涼風ならぬ熱風は異常なまでに水分補給を欲し、発車して間もないというのに手持ちの残り水分量と到達までの時間との配分に苦慮をした。
多めに用意はしていたものの、どう考えても欲する量には足りないから、チビチビと我慢しながら水分補給をする。その何十分に一度の補給が乗車中のオアシスのようだった。

さらに圧巻だったのは途中、斜め後ろに座るオヤジに「窓を閉めてくれ」と言われたことだった。
冷房のない40度越えの車内で窓を閉めろとは自殺行為だが、そのオヤジにしてみれば窓から入りこむ熱風の方が我慢ならなかったようで、その辛さは確かに伺えた。
そうなると…、このバスはまさにサウナのようで、車窓から流れゆく砂漠の景色を眺めながら、ただひたすらに冷えたビールを思い浮かべながらジャイサルメールの町へ到達するのを待った。

この4時間半にも及ぶサウナ・バスは思い描いていた旅の楽しみだったのか?
さんざん検討を重ねた結果の旅がこれである。
だが、旅はこればかりではない。
さまざまな経験、体験を重ね、熟し、結実となるのが旅である。
暑さで培った苦しさは僕自身への糧となり、忘れがたい思い出となった。

旅に冒険する気持ちは必要である。
いつもそんな旅を求めるわけではないが、不安があってこそ旅は本当に成就する。