sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2014.07.09,Wed
fish shop / Zanzibar, TANZANIA
ザンジバル島へ到着したのは日が暮れて間もない午後7時過ぎだった。
手配してあったタクシーの運転手はホセ。
実際の名前は「ホセ何とか何とか…」とやたらと長かったが、聞き取りづらい名前の冒頭「ホセ」で彼も了承した。
空港からのタクシー手配は、翌日から泊まるパラダイス・ビーチ・バンガローの日本人女オーナー三浦さんの仲介で、当初は三浦さんの知人運転手だったものが忙しく、その知人を介してやってきたのがホセだった。
「行き先は未定。まずは今晩の宿探しから始まる」。
伝えてあったこちらからの注文どおり、ホセはピックアップしてあった宿を回ることになっていたが、その1軒目「ジャンボ・ゲストハウス」が料金も大幅にディスカウントし、さらには宿泊者1名の貸しきり状態だったことから即決した。
colorful / Zanzibar, TANZANIA
ザンジバル島世界遺産ストーン・タウンは入り組んだ路地で構成されていると言っても過言ではないような町並みで、その路地には午後の8時を過ぎた夕暮れ後も生活臭みたいなものがザワついた活気とともに溢れている。
思い返すのはインド・バラナシの路地で、あれほどのゴチャゴチャ感こそないものの、まるで迷路のような路地の構成に異国を思わせるには十分過ぎるイデタチの人々。
僕はその中へと入りこんだ。
a cat in the alley / Zanzibar, TANZANIA
stone town / Zanzibar, TANZANIA
光の中で / Zanzibar, TANZANIA
宿泊を決めたジャンボ・ゲストハウスもそんな路地の中にあったが、実際にそこから外へ数歩出てみると、薄明かりの町では方向感覚も、どこに何があるのかを探し当てる彷徨いにしても迷路のような路地ではおぼつかず結局、到着した晩の夕食はスタッフの教えどおりに道を歩き、そこにたまたまあった赤提灯のチャイニーズ・レストランで落ち着いた。
* * *
翌朝、あらためて外へ出ると石造りの家々の合間からアフリカの強い日差しがそそいでいた。
ここまでの長いフライト、出発前の連続勤務、不十分だった睡眠時間。
ここへ到達するまでの頭の重みが一気に消えるほど昨夜はグッスリと眠れ、スッキリとしたその状態で見るストーン・タウンの迷路の路地は、僕の旅の興奮を抑えきれないほどに魅力を放って見えた。
佇み / Zanzibar, TANZANIA
語らい / Zanzibar, TANZANIA
よし、歩こう!
旅はここ、ストーン・タウンの路地から始まった。
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