sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2013.04.22,Mon
水撃体制 / Khaosan, Bangkok, THAILAND
到着したその晩、すでにカオサン通りは深夜まで水撃の嵐と騒ぎが止まない無法地帯と化していた。
タイにおいて4月の旧正月は13日から3日間。
この間はソンクランと呼ばれる水掛け祭りが有名で、所構わず人々は一年で一番熱いこの時期の猛暑に反するかのように水を掛け合うのだが、中でもそのメッカとも呼ばれる地がバンコクでは安宿街でもあるカオサン。
ここに照準を合わせて旅程を組んだものの、到着した12日夜にはすでに水撃戦は始まっており、よりによってこの旅の宿にカオサン地区を選んでしまったことをチラリと後悔した。
いや、まだこの時点では更なる喧騒と放水のシャワーは想定外だったわけだが…。
水掛けっ! / Khaosan, Bangkok, THAILAND
明けて翌13日。
「ハッピー・ニュー・イヤー~~!!」の掛け声と共に、通りではすでに午前中からピチャピチャッとなりふり構わぬ水撃が始まっている。
そこにはまだ、「倫理」というものが存在をし、カメラ片手無防備の旅人にはそれなりに配慮をしてくれていた。
但し、その「倫理」が存在するのも午前11時くらいまで。
もう、そのあたりを過ぎると見境がつかなくなってくる。なりふり構わなくなってきてしまうのだ。
それでも、昼の12時くらいまでは通りで「身動き」というものが出来た。それが12時を過ぎると、バンコク中、いや、タイ中からこの地をめがけて人々が集まってくるかのように群集が集まり、通りは最早すし詰めのディスコ状態の中で360度見境もなく水が飛び散り、それは5m歩けば確実に濡れ、10mも歩こうものならビチョビチョになり、着ているTシャツが水分の重みで脱げないほどにされてしまうのである。
集中水撃! / Khaosan, Bangkok, THAILAND
旅の楽しみでもあるメシは?
観光スポットへのお出かけは?
ガイドブック片手のショッピングは?
必死の思いでカオサンを脱出し、いつもの10倍もの時間をかけてバス停へ辿り着き、一刻でも早くバスに乗り込みたい思いから、サヤーム・スクエア方面へ行く47番のバスへ飛び乗ったものの満席。
途中、やっと空いた左側の席をキープしたが悪夢の始まりはここからだった。と言うか、疲れのあまり、自分にはスキがあり過ぎた。このバスは車窓を開けたノンエアコン・バスだったのだ。
市内各所でバスは放水を浴び、それはまるで大波が押し寄せるかのように車内が波にのまれ、目的地へ着く前に全身ビッチョビチョ…。
楽しみ(?)だったショッピングは着替えのTシャツ購入から始まった。
この旅は明らかにミス・チョイスだった。マイナス・オーラが自分を襲う。
ここで単純なことに気付いた。
ソンクランを見るのではなく、参加すればいいのだ。自らが参戦すれば散々浴びたお返しが出来る!
チビッコ戦士? / Khaosan, Bangkok, THAILAND
タイ版西部警察? / Khaosan, Bangkok, THAILAND
滞在2日目、14日は小さな水鉄砲を35バーツで購入し、さっそく「ピィー」っと水を飛ばしてみた。
快感である!
Tシャツに海パン姿で戦場と化したカオサン通りへ繰り出し、多国籍な戦士たち相手に水撃戦が始まった。
微笑みの国、最大のイベントだけあって、みんな笑っている。
大人も子どももオカマも、ボーダレスな状態となって楽しんでいる。
大好きな国、タイのお正月は誰彼かまわず一緒に楽しみ、一緒に水を浴びた。
まさに、サバーイなソンクランだった。
Khaosan Road / Khaosan, Bangkok, THAILAND
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