sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2013.01.21,Mon
Varanasi, INDIA
あれから3年が経った。
2010年2月、南インドのコーチンから始まり、バックウォーターからインド亜大陸最南端カニャークマリ、さらにはコヴァーラム・ビーチへと周る旅を描いていた。しかし、旅は始まらなかった。
コーチンへ到着した翌朝、カメラが動かず、コーチン市内にあるキャノン・サービスセンターの紹介でバンガロールにある修理センターまで遠路遥々空路で出向き、直ることを願ったが結果は完全には直らなかった。
いつもいつの時もインドの放つ色は強烈で、それは映像に残したい欲求に駆られる。
そんな旅を悔しい気持ちを引きずりながら旅をしなければならないことは到底無理で、カメラが完全には直らないことを告げられた後はその数軒先にあった旅行社でその晩のバンコク行き片道航空券を買いなおし、余った旅の日々はタイのバンコクやら南部のビーチで怠惰な日々を過ごす選択をした。
その翌年にでもすぐに行き直すつもりでいたが、違った世界を見て回るうちに自ずと遠のき、再び行こうと思いついたのは昨年秋だった。
ミャンマーから帰り、遅い正月休みをどこで過ごそうか考えた時、あの強烈なインドのカラーがイメージとして浮かび上がり、以後は一直線に気持ちが進んだ。
いつもそうだが、インドへはそうやって呼ばれて行っている気がする。
ただ、3年前は勝手が違ったようだ(笑)。
* * *
あの時、インドの旅を諦め、ホテルへと戻り、呼んでもらったタクシーはいつまで経ってもやって来ず、やっと来たタクシーに乗って空港へと向かう最中、「ドスンッ!!」という衝撃音と共にタクシーが横入りしようとしたバイクを跳ねた。
後部座席に乗っていた僕からは外の様子が伺えず、すぐに車内へと戻ってきた運転手に「大丈夫か?」と訊くと、「大丈夫だ」と応える。「いや、大丈夫じゃないだろう」と言っても「No problem !」の一辺倒である。
予期せぬカメラの故障でバンガロールまでやって来て、結局直らずに旅を諦め、違う国へ違う旅へ向かおうとしていた僕はただでさえ気持ちがハイになってはいたが、今度は目の前でバイクを跳ねてそれでもなお「大丈夫だ」と言い放っている。もう、何もかもがどうでもよくなってきた。
偶然にも聞いていたMP3からはRCサクセションの「ロックンロール・ショー」が流れていたが、その現実はまさに「ロック・ショー」で、インドの旅そのものが「ロックンロール・ショー」だった。
1週間後の28日深夜、3年ぶりにコーチン空港へと降り立つ。
新たなる「ロックンロール・ショー」の幕開けだ!
---------------
参考:インドに呼ばれなかった男 (2010年2月)
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Comments
>ユウジさん
3年って近いようで遠く、感覚としては初めて行くような緊張感があります。
まあ、過去のインドでは必ず何かが起こり、一筋縄でいかないことだけは覚悟の上なので、それも承知で出発です。
とか言いながら案外、スンナリといってしまう旅かもしれないしね。
今回は初のタブレット端末持参の旅なので現地から顛末記もしくは滞在記なるものをこちらにも更新します!
3年って近いようで遠く、感覚としては初めて行くような緊張感があります。
まあ、過去のインドでは必ず何かが起こり、一筋縄でいかないことだけは覚悟の上なので、それも承知で出発です。
とか言いながら案外、スンナリといってしまう旅かもしれないしね。
今回は初のタブレット端末持参の旅なので現地から顛末記もしくは滞在記なるものをこちらにも更新します!
久々のインドですか!それは気合い入りますね!きっとインドは行くたびに新たな洗礼をうけるんでしょうね~。気安く行けない場所ですよね。僕も今行ってもインド人に勝てる気がしません(笑)
3年越しの夢、実現してきてください!!
3年越しの夢、実現してきてください!!
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