sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2012.03.24,Sat
サンダー(左)、ザーニー(右)と孤児院の子どもたち / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
「火曜日朝8時東京ゲストハウス前で待ち合わせ」
これがさくら図書館のサンダーとザーニーと交わした約束だった。
2人は得意の日本語を生かして、有料とは言ってもほんのお礼程度の額で僕をお好きな場所へ案内してくれると言う。
その好意にあやかって先週の水曜日の夜はライトアップされたシュエダゴン・パゴダを案内してくれた。
その後、チャウンターへ行った僕は昨晩再びヤンゴンへと戻ってきた。
そして今日は図書館を開く午後1時までの半日、僕の「村へ行きたい」というリクエストに応じてプランを用意してきてくれた。
そのプランとは、ヤンゴン川の対岸へ行くものと郊外のタニンを経由して川の中洲にあるお寺と村チャウタンへ行くというものだった。後者の選択にはバスを乗り換えるタニンに孤児院があると言う。
「だったら、そこへ行ってみようか」
行き先はあっさりと決まった。
ミンガラーバー / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
この孤児院はス・タウン・ピと言う孤児院で、ヤンゴンからチャウタンへ乗り換えるバス停留所を降りた場所にある。
バスを降りるとサンダーが駄菓子屋を見つけ、そこで飴袋をいくつも買いあさった。それは、この飴を孤児院の子どもたちにゲストである僕から配って欲しいと言う気配りだった。
この孤児院は中にあるお寺が支援を受けて運営する僧院併設の孤児院で、ここで暮らす子どもたちの数は総勢514名にも及ぶと言う。それは、カンボジアで総勢30名にも満たないNGO支援の孤児院をいくつか見てきた僕にとっては、あふれるような子どもたちの数だった。
事実、中へ入ると子どもたちはどこにでもいる。
その一人一人に目が合えば「ミンガラーバー(こんにちは)」と挨拶を交わす。すると、子どもたちは両手を合わせて「ニコッ」と微笑む。仏教の国だった。
サンダーの好意から用意した飴も効果絶大だった。
配ると再び子どもたちが微笑む。
訊けば、この施設での食事は1日2食。朝食の無い生活の中で子どもたちはお腹を空かしていた。
孤児院の子どもたち / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
サンダーとザーニーは以前にもこの施設を何度か訪れているらしい。
2人の案内で寄宿舎や厨房、寺院内にあるパゴダや教室などを見て回り、その所々で遊んでいる子どもたちの笑顔にふれた。
「来て良かったよ」とゲストである僕の満足気な感想にサンダーも、「私たちも来れて良かったです」と応えてくれた。
2人は前回来た際には子どもたちのために300個のコップを寄贈したと言う。
子どもたちは衣食住すべてにおいて寄贈された食器やコップを個々に渡され、自前で使っている。寄宿舎の個々のベッドの中の僅かなスペースがそれらの置き場でもあった。
寄贈品は衣食住をまかなうもの以外にもビルマ特有の顔化粧であるタナカもそうで、その恩恵に授かるかのように子どもたちの顔は頬っぺたや額にとらわれることなくタナカの塗りたくり状態でもあった。
パゴダと子どもたち / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
木陰で子どもたちと親しむサンダー / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
それにしても、500名を越す大所帯である。
子どもたちの中には民族が違い、言葉の分からない子どももいたし、希望をすればお坊さんにもなれるからチビッコ坊主たちも数多くいた。
ちょうど、自分たちのタイム・リミットであった11時頃から食事が始まると言うので最後にその様子を伺わせていただいた。
まずはお坊さんから始まり、列をなして順に手を洗い、全員が座り終えたら読経を上げ食事が始まる。
チビッコ坊主たちは用意された僅かなおかずと盛ったご飯を一散に食べていた。
お坊さんの食事が終わり、一般の子どもたちの食事が始まるのを見届けてから、僕らは孤児院を後にした。
いかにも南国らしいのどかな外の景色を目にするとやはり、孤児院の中は特別な空間に感じた。
読経 / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
食事提供を受ける子どもたち / Su Taung Pyit Orphanage, Than-lyin, MYANMAR
その日の晩、僕にとっても最後の晩にあたることからサンダーとザーニーを再び「OISHII SUSHI」へ誘う形で食事をし、孤児院へ案内をするツアーの名目や案内文などを考えた。
2人はこうして案内をすることで喜んでもらえ、自分たちも喜べることがうれしいと言っていた。
あれから1ヶ月以上が経ち、孤児院の子どもたちやサンダーやザーニーはどうしているだろう?
僕の中ではそう遠くない未来に、あの孤児院を再訪したい気持ちが強くなっている。
もちろん、その時は今回と同じく3人で行きたいし、子どもたちに喜んでもらえる何かしらの準備もして行きたいと思っている。
帰国してからはそんなことを思い浮かべる時間が楽しくて仕方がない。
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参考:さくら図書館と黄金のパゴダ
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