sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2012.03.04,Sun
途中停車した村の子どもたち / Pathein-Chaungtha, MYANMAR
ヤンゴンに2泊した後、ベンガル湾に面したビーチ・リゾート、チャウンターへと向かった。
ヤンゴンからのバス・チケットはダウンタウンから徒歩圏内にあるアウンサン・スタジアムに併設された各社のオフィスで購入が出来るため、スケジュール調べも兼ねて前日のうちに出向いたが、チャウンター行きの直行バスは夜9時半発の夜行と朝6時発の2本しか運行されていない。
そのいずれもが市内西にあるダゴン・バスターミナル発で、そこまではダウンタウンからタクシーで約1時間かかると言う。
早起きするのも車内で夜を過ごすのも嫌だったから結局、直行バスを選ばずにチャウンター手前のパティンまで行く朝8時発のバス・チケットを買い、そこから先は「そのままパティンで1泊してもいいし、その日のうちに乗り継げればチャウンターまで行けばいいし」と、どっちつかずの選択に身を任せることにした。
* * *
朝8時発のパティン行きバスはダウンタウンからタクシーで20分ほどの場所にあるパーラミンというバス・ターミナルから出発する。
バスはもちろん、日本からの払い下げ。すでに日本では現役を終えたバスではあるけれど、ヤンゴンからの長距離バスはそれ相応に快適を求められる。
パティンには午後1時過ぎに着き、そのまま流れに沿って街外れにあるバス・ターミナルからピックアップのトラックの荷台席に乗り、中心部へと移動する。
チャウンター行きバス乗り場は中心部のはずれにあり、そこまではこのピックアップで送ってくれた。
その時、時刻は午後1時40分。
はたして、チャウンター行きのバスはあるのかと思ったら、路上にそのまま停車しているオンボロの小さなボンネット・バスが午後2時発のチャウンター行きだった。
さすがに、「えっ、これに乗るの?!」と驚くほどそのバスは古く、すでに人や荷物でギッシリと詰まっていたが、外国人の僕は料金も違うことから運転席横に備えられた1席のみの特等席を与えられた。
迫力あり過ぎ(?)の前方景色 / Pathein-Chaungtha, MYANMAR
それにしても、ボロ過ぎるほどボロいバスだったが子どもの頃に1度だけ、田舎にあるおばあちゃんの実家へ行く時に同じような古いボンネット・バスには乗った記憶がある。このバスも日本製。それもおそらくは自分が生まれる前から活躍していただろう年代物には違いない。
これはまさに、タイムマシーンに乗った気分でもあった。
パティンからチャウンターまでは距離にすれば40kmに満たない距離だが、途中には小さな村がいくつかあるだけで、ただひたすらと勾配の続く山道をゆっくりと走る。そこに映るものに近代的なものは無縁だったことも、その気にさせた。
さらには僕の左横はドアだったが、すでにドアと言うものの存在はなく、そこには乗務員の男2人が手すりに縋り付くかのように乗車していた。
そして驚くことに彼らは出発時には数枚の郵便物を握り締め、さらには途中で沿道の青年から郵便物と料金代わりの紙幣を預かる役目も担っていた。要は、郵便輸送も兼ねていたことになる。
乗務員の男2人 / Pathein-Chaungtha, MYANMAR
こんなオンボロバスに揺られて2時間半。
西日が傾いた頃、ついにベンガル湾に面した行き止まりの町チャウンターへと着いた。
国土が広大なビルマで、ここが最果てと呼ぶに相応しいか疑問だが、ここから先に陸路は無く、ベンガル湾と言う言葉の響きが旅情を少しばかりくすぐったのは事実である。
そしてこの町は、電気の供給が午後6時から午前6時までの半日しかない希少な(?)リゾート地でもあった。
あのオンボロバスはやはり、タイムマシーンだったのかもしれない?
そう思えるようなこの素朴な海辺のリゾートで、僕は4日間過ごすことになる。
夕日が眩しいチャウンター・ビーチ夕景 / Chaungtha, MYANMAR
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Comments
>fuzukiさん
自分は今回、ヤンゴンとチャウンターのみでパティンはバスの乗り換えのみでした。
出発前にはメジャーではないミャンマーの地方都市へ行ってみたい思いがあったのですが、チャウンターに拠を置いての周辺村々巡りなどである程度満たされた感じです。
続きはぜひぜひ、楽しみにしてください!
こちらも旅のフィードバック的な足跡を楽しみにしています!
自分は今回、ヤンゴンとチャウンターのみでパティンはバスの乗り換えのみでした。
出発前にはメジャーではないミャンマーの地方都市へ行ってみたい思いがあったのですが、チャウンターに拠を置いての周辺村々巡りなどである程度満たされた感じです。
続きはぜひぜひ、楽しみにしてください!
こちらも旅のフィードバック的な足跡を楽しみにしています!
>tk-cafeさん
その先の展開を読めずに出発でしたのでオンボロバスを見た時にはtk-cafeさんのようにテンションが上がりました。少しだけですけど(笑)。
帰りは直行の普通バスで帰っているので余計に、このオンボロバス体験がいい味として思い出に残っています。
その先の展開を読めずに出発でしたのでオンボロバスを見た時にはtk-cafeさんのようにテンションが上がりました。少しだけですけど(笑)。
帰りは直行の普通バスで帰っているので余計に、このオンボロバス体験がいい味として思い出に残っています。
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