sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2012.02.21,Tue
35th street / Yangon, MYANMAR
正式な国の名称はミャンマー。
しかし、これは1989年に軍事政権が勝手に改称したもので、かの民主化指導者アウン・サン・スーチーさんは今のこの国名を認めていない。
多くの国民、いや、軍を除いた国民は誰もがスーチーさんを支持していると若者は言う。
「軍事政権なんか嫌いさ」と言えるようになった。それが今のこの国であり、それはついここ最近のことである。
閉ざされた扉が少しずつ開かれようとはしているものの、その先の未来像はまだまだ見えてこないのがこの国の今である。
4月に行われる総選挙も軍事政権側が議席の8割方を占めることは既定事実でありながら、それでも今までのようにマルと書いてもバツにされるような選挙であれば行かないけれど、そうでないのであれば選挙には行きたいと言う。しかし…。いかにも歯切れが悪い。
世論調査でもないのに仕組みとして、選挙後の議席の占有数が事前に承知されてしまっている。では、何のための選挙なのか?
それでも、この国は変わろうとしている。
まだまだ貧しさの残る東南アジアの国々の中でも、この国は群を抜いて貧しい。
政府の強いてきたさまざまな制約が発展を停め、民衆に儲けをさせない社会は若者たちに仕事を与えられない社会へとなっている。もう限界だ…。嘆きが聞こえる。
それでも街のいたるところで笑顔は溢れている。目が合えば微かに微笑む習慣はこの国の国民性でもある。
苦しいのか楽しいのか?
それが分からないことがこの国の魅力でもある。
笑顔 / Yangon, MYANMAR
そんなこの国を2月7日から8日間、旅をした。
カメラを持って街をさまよい、活きる姿を目にしては写真に写す。
それは村でも、ビーチでも、人々は屈託なく素のままに活きる姿を見せていた。
旅のメインは人だった。
人と出会い別れる一期一会の旅の醍醐味も、久方ぶりにここでは味わった。
いい旅だったと思える旅。それがこの旅でもあった。
ヤンゴンの夕暮れ時 / Yangon, MYANMAR
ミャンマーからビルマへと国が変わるかもしれない今。
変えて欲しくないのは人々の今の気持ちかもしれない。
こんな素朴なアジアは久しぶりだったから。
-----
more photograph to flicker
PR
Comments
>Naozoさん
昔はビルマもタイも同じようで変わらなかったのに、今ではタイは発展をし、ビルマは昔のままだとビルマ人は言っていました。
その言葉を胸にバンコクへ到着をした時には、一気に未来へ来てしまったかのような錯覚を覚えたほどです。
と言う事は、ビルマには昔が残っていると言うことでもあるんですよね。
仰るように国民は人優しい人たちが多く、犯罪率も低いと言われています。
スーチーさんのことは世界中が承知のように、ビルマ国民も承知のごとくです。
あとは国が変わるだけ。
問題はまだまだ山積ですが、希望の光が少しだけ差し込んできているのが今のビルマでした。
昔はビルマもタイも同じようで変わらなかったのに、今ではタイは発展をし、ビルマは昔のままだとビルマ人は言っていました。
その言葉を胸にバンコクへ到着をした時には、一気に未来へ来てしまったかのような錯覚を覚えたほどです。
と言う事は、ビルマには昔が残っていると言うことでもあるんですよね。
仰るように国民は人優しい人たちが多く、犯罪率も低いと言われています。
スーチーさんのことは世界中が承知のように、ビルマ国民も承知のごとくです。
あとは国が変わるだけ。
問題はまだまだ山積ですが、希望の光が少しだけ差し込んできているのが今のビルマでした。
以前、この国を4週間旅したとき、多くの方に
ふたつの質問をしました。
「この国はミャンマーとビルマ、どちらが正しいのか?」
「アウン・サン・スーチーさんをどう思いますか?」
返ってくる答えはほぼ同じでした。
声を大にすると捕まってしまう恐れがあるので、みなさん、ここだけの話だけどと
言っていましたが、
「国名はミャンマーになってしまったけど、私はビルマ人です」
男子高校生はアウン・サン・スーチーさんのことを
「あの人は女神だ!!」と言っていました。
国に多くの問題はあれど、人々は素朴で心優しい方が多く、
もう一度訪れたい国のひとつになっています。
日帰りで行ける距離にいながら、今は近くて遠い国に
なってしまってますが、いつか必ず再訪します。
ちなみに私は北部に多い部族・カチン族に似ているらしく、
滞在中に地元の人に間違えられることが多々ありました(笑)
ふたつの質問をしました。
「この国はミャンマーとビルマ、どちらが正しいのか?」
「アウン・サン・スーチーさんをどう思いますか?」
返ってくる答えはほぼ同じでした。
声を大にすると捕まってしまう恐れがあるので、みなさん、ここだけの話だけどと
言っていましたが、
「国名はミャンマーになってしまったけど、私はビルマ人です」
男子高校生はアウン・サン・スーチーさんのことを
「あの人は女神だ!!」と言っていました。
国に多くの問題はあれど、人々は素朴で心優しい方が多く、
もう一度訪れたい国のひとつになっています。
日帰りで行ける距離にいながら、今は近くて遠い国に
なってしまってますが、いつか必ず再訪します。
ちなみに私は北部に多い部族・カチン族に似ているらしく、
滞在中に地元の人に間違えられることが多々ありました(笑)
Post a Comment
homepage
Recent Entries
(01/02)
(07/26)
(07/16)
(06/24)
(03/10)
(01/01)
(10/15)
Categories
Recent Comments
[01/03 サミー]
[01/03 ゆりな]
[08/16 サミー]
[08/14 ゆりな]
[07/16 ゆりな]
[07/17 サミー]
[07/15 ナオゾー]
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"