sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2010.04.13,Tue
今日4月13日はタイのお正月ソンクラーンの日。
1年で最も暑いこの時期を楽しむかのように、あちらこちらで水鉄砲やらペットボトルやら、はてはバケツにまで水を溜め込み、誰かれかまわずに水を掛け合って無礼講に楽しむお祭りの初日にあたるわけだが、さすがに今年のソンクラーンは傍目にも楽しめるムードでは無くなってきてしまっているだろう。
13 Apr, 2008 - Khaosan Road, Bangkok
例年ならばこの水掛け合戦のメッカ(?)となるカオサン通りのすぐ近く、民主記念塔付近で反政府グループと治安部隊との間での銃撃戦があったのが2日前の11日。
銃弾が貫通し、日本人カメラマンも含む20人以上の死者も出た。
水鉄砲での放水合戦どころではないホンモノの銃による血を見る戦いに、「平和」の二文字は遠く揺らいでしまった。
* * *
タイという国は完全な観光立国であり、国の収入の多くは観光に頼っている。
このことは最近刊行された旅雑誌「TRANSIT」の第8号にも「やっぱりタイが好き!」という特集が組まれていることでもお分かりのように、「海外旅行=タイが好き」という旅人は実に多く、旅ガイドブック「ロンリー・プラネット」の人気投票でも行きたい国№1を断トツで続けている。
僕自身もタイが大好きだし、いつだって不思議な脱力感を僕らに与えてくれる街バンコクは、多くの旅人が思うことと同じく、「できることならば、この街に沈没してしまいたい」と、そう思う。
だから、このような大規模な抗議活動は得るものよりも失うものがあまりにも大きく、タイという国どころか、僕ら旅人の気持ちまでも失墜させてしまうようで残念でならない。
今日13日付の我が地方紙にカオサン通りの旅行代理店、MPツアー従業員が「今年は出足が好調だったのにデモが始まった3月中旬くらいからガタ落ちした」という観光客減少を嘆くコメントが載っていた。
たぶん(いや、他に従業員なんていないから…笑)、あの長崎弁のおっちゃんの話したコメントだろう。
2月にお邪魔した時は忙しそうだったが、その合間を縫って僕ら旅人の相談にものってくれていた。
タイはいつだってこうして迎え入れてくれる。
だから、たいした馴染みではなくても馴染みを感じてしまうし、いつだってタイはそんな馴染みの僕らを微笑みで迎えてくれる。
だから、いつもの呑気でヤル気のないマイペンライ(気にしない)なタイに戻って欲しい。
いや、今だって多くのタイ人はきっといつものタイ人だと思う。
「あんなのは一部のエゴのある連中らだけさ」とでも言いたげに、いつものダラァ~ンとした生活を送っているに違いない。
ただ、今回の騒動はやり過ぎた。
抗議にも民主的なルールがあると思う。
中心部の道路を占拠し続け、市民生活にも支障を来たすルールなどあるわけがない。
そして、その結果が血を流す衝突を生んだ。
* * *
僕は当初、このソンクラーンに合わせた日程で先週末からバンコクへ行く予定を年頭に立てていた。
それが今となれば「人間万事塞翁が馬」なのか、2月に行ったインドでカメラに不具合が起きたため、前倒しにするようにスケジュールを変更してタイを旅した。
そのことで旅は見送った訳だが結果としてあの時、カメラの調子がおかしくなければ今この時期にバンコクを旅していたわけだから、災い転じた不思議な何かを感じる。
決して他人事とは思えない騒動を嘆くと共に、亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
1年で最も暑いこの時期を楽しむかのように、あちらこちらで水鉄砲やらペットボトルやら、はてはバケツにまで水を溜め込み、誰かれかまわずに水を掛け合って無礼講に楽しむお祭りの初日にあたるわけだが、さすがに今年のソンクラーンは傍目にも楽しめるムードでは無くなってきてしまっているだろう。
13 Apr, 2008 - Khaosan Road, Bangkok
例年ならばこの水掛け合戦のメッカ(?)となるカオサン通りのすぐ近く、民主記念塔付近で反政府グループと治安部隊との間での銃撃戦があったのが2日前の11日。
銃弾が貫通し、日本人カメラマンも含む20人以上の死者も出た。
水鉄砲での放水合戦どころではないホンモノの銃による血を見る戦いに、「平和」の二文字は遠く揺らいでしまった。
* * *
タイという国は完全な観光立国であり、国の収入の多くは観光に頼っている。
このことは最近刊行された旅雑誌「TRANSIT」の第8号にも「やっぱりタイが好き!」という特集が組まれていることでもお分かりのように、「海外旅行=タイが好き」という旅人は実に多く、旅ガイドブック「ロンリー・プラネット」の人気投票でも行きたい国№1を断トツで続けている。
僕自身もタイが大好きだし、いつだって不思議な脱力感を僕らに与えてくれる街バンコクは、多くの旅人が思うことと同じく、「できることならば、この街に沈没してしまいたい」と、そう思う。
だから、このような大規模な抗議活動は得るものよりも失うものがあまりにも大きく、タイという国どころか、僕ら旅人の気持ちまでも失墜させてしまうようで残念でならない。
今日13日付の我が地方紙にカオサン通りの旅行代理店、MPツアー従業員が「今年は出足が好調だったのにデモが始まった3月中旬くらいからガタ落ちした」という観光客減少を嘆くコメントが載っていた。
たぶん(いや、他に従業員なんていないから…笑)、あの長崎弁のおっちゃんの話したコメントだろう。
2月にお邪魔した時は忙しそうだったが、その合間を縫って僕ら旅人の相談にものってくれていた。
タイはいつだってこうして迎え入れてくれる。
だから、たいした馴染みではなくても馴染みを感じてしまうし、いつだってタイはそんな馴染みの僕らを微笑みで迎えてくれる。
だから、いつもの呑気でヤル気のないマイペンライ(気にしない)なタイに戻って欲しい。
いや、今だって多くのタイ人はきっといつものタイ人だと思う。
「あんなのは一部のエゴのある連中らだけさ」とでも言いたげに、いつものダラァ~ンとした生活を送っているに違いない。
ただ、今回の騒動はやり過ぎた。
抗議にも民主的なルールがあると思う。
中心部の道路を占拠し続け、市民生活にも支障を来たすルールなどあるわけがない。
そして、その結果が血を流す衝突を生んだ。
* * *
僕は当初、このソンクラーンに合わせた日程で先週末からバンコクへ行く予定を年頭に立てていた。
それが今となれば「人間万事塞翁が馬」なのか、2月に行ったインドでカメラに不具合が起きたため、前倒しにするようにスケジュールを変更してタイを旅した。
そのことで旅は見送った訳だが結果としてあの時、カメラの調子がおかしくなければ今この時期にバンコクを旅していたわけだから、災い転じた不思議な何かを感じる。
決して他人事とは思えない騒動を嘆くと共に、亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
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