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sometime,somewhere...
Posted by - 2024.11.24,Sun
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Posted by sammy - 2010.01.27,Wed
その小さな学校はネパールの古都パタンのダルバール広場に近い一角にあった。

日曜日のお昼過ぎ、紺色の制服を着た子どもたちが寺院のある広場の周りを元気に飛び回っている。
そんな場所に腰を下ろした僕に話しかけてきたのは、校長先生だった。

ネパールでは土曜日が公休日にあたり、日曜日は平日扱いとなっている。
やけにこの場所に子どもたちが多く飛び回っているのは、すぐ近くの一角に学校があり、今はその学校のお昼休みだと言う。
声をかけて来た校長先生は「よかったら学校を見学してください」とお誘いをかけてきた。




校長先生と子どもたち


招かれた小さな学校、クムベーショー・ロアー・セカンダリー・スクールは4歳から15歳まで216人の生徒がいるネパール国立の公立学校。
7つのクラスを持ち、先生の数は8人。
校長先生の説明では、生徒たちはローカーストの子どもたちが47人、ミドルカーストが90人、ハイカーストが79人で孤児の子どもたちも多いと言う。

お邪魔したのは昼休み。
子どもたちの何人かは窓から差し込む光が頼りの薄暗い教室の中でゲームに興じたり授業の予習をしたりしていた中、突然やって来た訪問者の僕を歓迎してくれた。


IMG_5083.JPG


教室内で集まってきた子どもたちに、黒板に書かれていた20、30、40…の数字を日本語に約して教えてみる。
「ニジュー、サンジュー、ヨンジュー」と応える子どもたち。
興味津々な子どもたちの瞳は輝き、僕には子どもたちのカーストの違いなど見分けもつかなかった。


IMG_5099.JPG

IMG_5101.JPG


やがて、午後の授業開始を告げるベルが鳴る。
元気に外を飛び回っていた子どもたちも教室へ戻り、職員室で談笑していた先生たちも教壇へと戻った。

パタンの小さな学校。
それは旅先で偶然にもふれた、清々しい出会いだった。


IMG_5107.JPG

Kumveshow Lour Secondary School, Patan, NEPAL
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Comments
>あづま川さん

ネパールは比較的裕福な家庭では好んで私立の学校へ通わせる習慣があるような国ですので、公立学校の環境は決して豊かなわけではないのですが、この小さな学校は校長先生の人柄といい、好感の持てる印象を与えてくれました。

GWのネパール行きを狙っていると言うことですが、チケットが取れた暁には、ぜひとも温かな人柄の国を満喫してきてください!
Posted by サミー - URL 2010.01.31,Sun 00:37:52 / Edit
学べることの喜びが、笑顔から素直に伝わってきます。小さいけれど、よい雰囲気の学校ですね。カーストの違いを意識させない環境作りは、校長先生の人柄と努力のたまものなのかなあと写真を見て思いました。

じつはGWにネパール行きを狙っているのですが、チケットが取れるかどうか。サミーさんの記事を見ていると再訪の思いが高ぶってしまい、少々困ってます(笑
Posted by あづま川 - URL 2010.01.30,Sat 23:33:07 / Edit
>miraさん

場所柄、お招きを受ける旅人は多くいるようで、職員室では訪問帳なるものをお見せいただき、そこへの記帳もお願いされました。
決して裕福とは言い難い環境での学習ですが、子どもたちの真剣な眼差しと明るさは深く印象に残りました。
ネパールはいろんな意味で"Warming Heart"を感じる国です。
Posted by サミー - URL 2010.01.29,Fri 00:50:30 / Edit
あまりにも素敵な記事なので、続けてコメントしています。
招いてくださった校長先生も素敵だし、異国人を一杯の笑顔で歓迎してくれる子供たちのオープンさが眩しいですね。
黒板に書かれた数字を瞳をきらきらさせて大きな声で日本語で読み上げる子供たちの姿が目に浮かぶようです。

煌くような素敵なひとときをシェアしてくださって、ありがとうございます。
ネパールの光を感じるようです。
Posted by mira - URL 2010.01.28,Thu 17:35:14 / Edit
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