sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2009.12.27,Sun
Mr.Craig Stanford, South Pasadena CA, U.S.A.
今年3月、WBC準決勝の日本対アメリカ戦を一緒に観戦したのは以前、「カリフォルニアからのメール」でも紹介したロサンゼルス在住の南カリフォルニア大学教授であり人類学者でもある大のベースボール・ファン、クレイグ・スタンフォード。
そのクレイグの南パサデナにある家へお邪魔したのが22日の試合前。
パサデナはもちろん、アメリカ人のお宅にお呼ばれされてお邪魔すること自体が初めての体験だったが、クレイグからのご好意に甘え、出会った3年前のWBC観戦時と同じ福留Tシャツを着込んでのお邪魔となった。
南パサデナはロサンゼルスのダウンタウンからフリーウェイを15分ほど北へ走った場所にある、閑静かつ美しい住宅街である。
教えていただいた住所を元に、レンタカーに備え付けのナビを頼りに行くとクレイグの家はフリーウェイの出口を出て1ブロックほどの角を曲がった先にあった。
約束の訪問時間は午後1時半。
少々早めの到着をしてチャイムを鳴らすと、しばらくしてバスタオルを巻いたクレイグが中からドアを開けてくれた。
時間前だったと言うことで彼はシャワーを浴びて準備をしていたそうで、これには思わず「I'm sorry!」だった。
中へと招き入れてくれたクレイグはさっそく、お約束のランチとしてハンバーガーを手作りでクックしてご馳走をしてくれた。
肉汁たっぷりの熱々のハンバーガーは実に美味い!
人類学者だけあってリビングにある本棚にはそういった研究書籍に加え、世界各国へ研究に出向いた際に活用したロンリープラネットなどのガイドブック類も多々あった。
そして、この日本からの訪問者のために、クレイグは自身が記した著書「直立歩行 進化への鍵」と日本語に翻訳された1冊の本を「For xxx, best wish, to a great baseball fan!」のサイン付きで僕へプレゼントしてくれた。
同じくリビングにあったテレビからは、今年から始まった24時間ベースボール・オンリーのケーブル・チャンネル、「MLBネットワーク」が流れていた。
NY出身のクレイグはベースボール・ファンであると同時に、大のヤンキース・ファンでもある。
「つい先ほど、オープン戦でヤンキースのイガワが投げていたよ」と僕に教えてくれた。
当初、今日のこの観戦はクレイグと長男のアダム、そして僕の3人で行くことになっていたが直前のメールで「アダムが風邪をひいて代わりに娘が行くことになった」と伝えてくれていた。
ただ、僕はこのメールが日本出発後に届いていたためにこの時まで知らないままだった。
クレイグは自身の勉強や研究のためか、家族とは別にこの招待された家を借りている。
彼の家族はこの家から数ブロック先の古い家に住んでいると言うことで、そちらへ立ち寄ってから娘を乗せてスタジアムへ行くことになった。
家族の住む古い家は車で行けば1,2分の場所にあり、こちらも中々ステキな家だった。
中へ入ると出迎えてくれたのは3年前にスタジアムでも会っていて面識のある長男で12歳のアダム。
心配された風邪はすっかり良くなった感じだったが、3月の肌寒いナイター観戦にはまだまだ無理があるようで今日の観戦はお預けだった。
そのアダムと一緒にリビングで寛いでいたのが長女で19歳のゲイランと次女で15歳のマリカの2人のお姉ちゃん。
共にソフトボールの選手で、そのコーチは父のクレイグだというから筋金入りのベースボール・ファミリーである。そう言えば、後日チェックした行き違いだったメールには娘の紹介でクレイグがこう書いてあった。
「she is a very good softball player.....」
娘2人は共に運動神経がいいようでポジションはセンターラインのショートとセンター。次女のマリカはピッチャーまでこなすらしい。
今日、これから一緒に観戦に行くのは長女のゲイランだった。
彼女はソフトボール選手でもあり医大生でもある。頭の良さも父親譲りかもしれない。
Mr.Craig & his daughter, Gaelen in Dodger Stadium
向かった先のドジャースタジアムはフリーウェイを下ればすぐである。
車社会ロサンゼルスらしく、スタジアムの入口はそのままフリーウェイの出口でもある。
クレイグの車は日産の高級車インフィニティで、スタジアムまでの途上は静かなジャズのCDを流してくれていたが、僕からの勝手な注文でスタジアムへ入る間際には持参したYAZAWAのCDを流してもらった。
そう、流していただいた曲はあの矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」である。
これには後部座席に座っていたゲイランも気合の入ったメロディー(?)に「ヒュ~~!」と叫んで笑っていた。
矢沢もかつては今日のサムライ・ジャパン同様にアメリカへ挑みに、このロサンゼルスへ乗り込んだ。
そんな僕なりの思い入れがこの入場曲であり、アメリカ人と一緒にアメリカ戦を観に行くと言う宿命になってしまったにもかかわらず、無礼を承知でお願いをした。
それだけ、僕の気合は満点だったわけだ。
* * *
試合は、初回にいきなり先発の松坂がブライアン・ロバーツに先頭打者本塁打をセンター・バックスクリーンに運び込まれたが、4回裏一気にアメリカ先発のオズワルトを攻め立て、連打やエラー絡みで5点を奪って逆転し、終わってみれば9対4の圧勝で決勝進出を決めた。
試合中、福留が打席に入る度に立ち上がって「コースケ~!」と絶叫する僕にクレイグは大喜びだった。
思えば3年前、世紀の大誤審があったアナハイムでの日本対アメリカ戦、偶然にも僕の隣に座って観戦していたクレイグは、数々の日本人選手や日本のプロ野球への質問を僕に繰り返し、日米のベースボールへの興味を沸かせていた。
その中で中日ファンでもある僕が一押ししていたのが福留孝介でありその後、福留はシカゴ・カブスのレギュラー外野手へと成長してこの大会へ参加している。
時は経ち、何人もの日本人選手がメジャーで活躍する姿をクレイグもまた、歓迎してくれていた。
帰り際、南パサデナの自宅前でクレイグが僕にこう問いかけた。
「See you again in here?」
「Yes! Off course!」
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