sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2009.06.16,Tue
6月1日午後5時成田発エア・カナダ、トロント行き。
まずはカナダのトロントまで飛び、そこで1泊した後、翌朝8時半発のフライトでキューバの首都ハバナまで飛ぶ。これが今回のフライト・スケジュールです。
そもそも今回の旅。
4月末から突如、世界的大騒動となった新型インフルエンザ騒動の煽りもあってさすがに今の時期、「海外旅行へ出かけると言う御時世ではないだろうなぁ」などと思いつつもトロント行きエア・カナダ便はまずまずの搭乗率。それでも機内後方になると窓側3席がそのまま空いている列もあり、運良くそちらをゲット!
成田~トロント間は3席使い放題、寝っ転がり放題、さらにはアルコール類も飲み放題と言う今の御時世にしては、いや、今の御時世のおかげで(?)贅沢なフライトを満喫させてもらいました。
明けて6月2日朝。
いよいよキューバへのフライトです。
国交のないアメリカからはフロリダへのチャーター便以外、一切のフライトのないキューバですが、カナダのトロントからはエア・カナダが週4便往復しており、さらにはキューバ国営のクバーナも何便か飛んでいます。
地理的にはトロントはアメリカ国境からわずか130kmほど北よりの距離にあるし、そこから南へ下ったキューバの首都ハバナとアメリカのフロリダ半島先端との距離もわずか150kmほどしかないわけで、このフライトはまさにアメリカと言う国をまたぐフライトでもあり、それは政治的意味合い諸々の事情ゆえのまたぎでもあります。
そう、キューバと言う国は21世紀の今尚、アメリカ帝国主義に追従することなく立ち向かい、国民皆が最低限の暮らしと営みを保障され、医療や教育といった本来なくてはならないものを無料で受けられる社会主義国であります。
* * *
今回が実に3度目のキューバです。
1度目は2001年2月。
映画「ブエナビスタ・ソシアルクラブバンド」で観た素のままのキューバを肌で感じたく渡航し、そこはまさに現代に残された時の止まった街、人々の笑顔が絶えない楽園でもありました。
2度目は2005年6月。
「もう一度行きたい」感情から数えること4年。再び訪れた楽園は楽園のまま、そして先の見えない社会主義体制の中で「今を楽しく生きる」姿がありました。
そして今回。
* * *
朝8時半。
ほぼ定刻にトロントを発ったフライトは眼下にアメリカの大地を覗きながら、ハバナへと向かっています。
機内はほぼ満席。
そして「僕だけかな?」と思っていた日本人は僕の前に若い男女の日本人が3名。さらにその前方にその仲間や社会人らしき男性もおり、合計7名ほどが搭乗していました。
「きっと、カナダのワーホリ仲間らでパッケージのツアーでキューバへ遊びに行くんだろうなぁ…」。
などと思いつつ、同じ便に乗っていた若い日本人らの正体を後ほど知ると、「ワーホリですか?」などと野暮な質問をしなくてよかったなとホッと一息。
若い彼ら彼女らは実はハバナで行われるフェンシングのワールドカップに出場する日本代表選手らで、北京五輪でメダルを獲得したあの太田選手のネーム入り荷物が到着後に出てきてやっと、その正体がわかったわけです。
いやはや、失礼いたしました(笑)。
* * *
そんなこんなでトロントからわずか3時間ちょっとの飛行時間で定刻の12時にハバナ到着。
と同時にゆる~い空気を感じます。
誰でも平等に生きてゆける社会主義国家キューバでは、我先にと頑張る必要は程々ありません。
皆々がゆる~く、そして軽~く生きています。
機内で渡されて記入したいくつかの入国書類。
初日の宿の住所を書いたコピーを預け入れたスーツケース内に入れてしまってあったため申告書へ記入できずにその旨を話すと、「あ、それだったら後で書いてここへ持ってきて」。
で、バゲージからスーツケースが出てきてコピーを取り出し、記入を済まして再びその場へ行くとすっかりと仕事を切り上げてお喋りに夢中になっている。
結局、渡せずじまいで書類を受け取らなかったばかりか、他にも記入しただけで手元に残った申告書が2枚。
要は肝心なのはビザだけで、それさえチェックできればまるで遊園地みたいに「さあ、どうぞ入ってください」とばかりに外貨獲得資源の観光客らを入国させる。
そのビザだってハバナ行きのフライトの中で無料配布だったしね(笑)。
さあ、こんな国へ入ってしまいました。
キューバ出国はちょうど1週間後の6月9日の同時間。
7泊8日のキューバ旅が始まります。
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