sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2009.03.04,Wed
衝撃的だったイチローの初回先頭打者ホームラン(vs USA, 2006)
春三月。
野球ファンにとっては球音近づくうれしい季節に今年は一段と早くいよいよ明日、日本が連覇を目指す野球の世界大会WBCがスタートします。
2006年に行われた前回大会、僕はある想いを胸に決戦の地アナハイムまで行きました。
僕が現地で観戦したのは第2ラウンド4試合。うち3試合が日本戦で結果は1勝2敗と散々たるものに終わり、傷心のまま帰国した苦すぎる思い出があります。
が、奇跡は起きました。
帰国途中、成田空港から京成で日暮里を乗り継ぎ、電車が秋葉原に差し掛かった頃、乗車していた山手線車内の情報テレビに大本命だったアメリカがメキシコに敗れる大波乱と同時に日本の準決勝進出が決まるニュースが伝えられたのです。
それはそれは興奮したし驚いたし、信じられなかったですよ。
それもそのはずです。
* * *
絶対に負けないだろうと思っていた韓国に負けた2006年3月15日の夜、アナハイムのスタジアム周辺は大挙押し寄せた韓国人らでかつて見たことがないほどの大騒ぎでした。
鳴り止まない車のクラクションの音色は「テ・ハ・ミング♪」で、周辺一体はそれに合わせた大合唱。
在米韓国人らで占拠された球場内(vs Korea, 2006)
それはそうです。
大挙押し寄せた韓国人らはほぼすべて、国が不安定だったかつての時代にロサンゼルス周辺に移住した韓国人らであり、その総人口はこの地域だけで(日本人の2万人に対し)50万人強と言われています。
あの肌寒かった3月半ばのアナハイムに、自国ではない日本対韓国戦に3万9000人もの観衆が集まったこと、その90%以上が韓国人だったことは彼らの胸中に秘めた歴史的な想いを考えれば決して奇跡ではない当然のなりゆきだったのかもしれないです。
そんな雰囲気、気迫に日本は完全に負けました。
あのイチローにして「野球人生最大の屈辱」と敗戦のコメントを出したあの試合です。
* * *
しかし、日本は救われました。
アメリカ・チームのよもやの敗戦。
そして、それを手助けしてくれたのはメキシコ・チームであり、彼らを応援していたのは国境を越えて移り住み、この地で低賃金で働く陽気なメキシカンたちでした。
スタジアムでも実に陽気だった彼らの顔が浮かぶと、そのうれしさは倍増でした。
自国チームが負けたというのに陽気だったメキシカン(vs Mexico, 2006)
メキシコに救われた日本は準決勝で再び韓国と対戦し、見事なまでのリベンジを果たします。
僕が帰国してからのことでした。
この試合のヒーローは代打で逆転2ラン本塁打を放った福留孝介であり、僕をアメリカへ誘ってくれたのは幼い頃からファンである「中日の選手がアメリカの球場で大リーガー相手に戦う姿を見たい」長年の想いをかなえるためでもありました。
第2ラウンドでは大不振を極めた福留(vs USA, 2006)
しかし、この試合までの彼は僕が観戦した第2ラウンド3試合で9打数1安打。それもその1安打がメキシコ戦での内野安打1本という不甲斐なさでもあり、屈辱の韓国戦ではチャンスで代打をおくられる始末でした。
だからこそうれしかった福留の一発。
この時やっと、3月15日の夜を拭い去ることができたことも覚えています。
そして最後、決勝で日本はキューバを破り、見事第1回大会の栄冠を手に入れました。
* * *
いよいよ明日、連覇をかけた第2回大会がスタートします。
僕の中に去来する想いはただ戦う姿を見たかった前回の物見遊山な想いではなく、目の前で韓国に負けた屈辱とアメリカ相手に勝てなかった無念です。
9割方あきらめていた今大会の現地観戦はひょんなことからロサンゼルスで決勝ラウンドが行われる3月21日から3日間だけ観にいけることになりました。
自分の中でもずっと、勝利の美酒に酔いたい気持ちがひそめていましたが、最終的には強引な休暇と出費を重ねて決断をしました。
どんなドラマが待っているのでしょう?
きっと、日本チームはそこまで来てくれると信じています。
Go for V2 !!
がんばれチーム・ジャパン!
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