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sometime,somewhere...
Posted by - 2025.03.10,Mon
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Posted by sammy - 2009.09.23,Wed


ハバナの海岸通り、通称マレコン通り沿いにある小洒落たBar&Restaurant 「LAVA DIA」。
「どこか美味しいお店はない?」とセントロ滞在中にカサの娘、ヨラの紹介で行ったのがココ。

帆船をイメージしたかのような3基のドーム型テントを屋根にしたオープン・スタイルの店内はカリブの海風、マレコンの喧騒をそのまま感じ取ることが出来るステキな空間。
食事も「どこで食べても美味しくない」キューバにおいては及第点以上の美味しさ。

そして何よりも、間接照明が灯る店内で夜風を受けながら飲むモヒートは格別!

P1010270.JPG

場所はマレコン沿い、Campanario通り入口より20mほどビエハ(旧市街)寄り。
夜は12時まで。

物思いにふけりたいハバナの夜に、海風とモヒートは如何?
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Posted by sammy - 2009.08.22,Sat

銀色に輝く朝の石畳

翌朝、目が覚めると体がだるかった。

それでも、静かな町の佇まいを散策しようと周辺を歩いてみたがダルさは抜けず、加えて食欲も起こらなかった。
「昨日のバス酔いの疲れが抜け切れないのか?」。

トリニダーは今日1日散策して明日朝のバスで再びハバナへ戻るつもりでいたが、日程に余裕がないわけでもなかったのでもう1日ここでの滞在を延ばし、ダルさの抜けない今日1日はゆっくりと休む選択をした。
すでに予約をしてあったハバナの「セルジオの宿」へはカサの奥さん、マリーを通じて3泊から2泊への変更の電話を入れてもらい、パンをかじる程度の朝食を無理矢理お腹へ詰め込んだ後は正露丸を飲んでベッドに再び横になった。
それまでの旅の疲れもあったのか、日中でもこれでもかとばかりに眠れたが体のだるさはいっこうに抜けず、嘔吐も止まらない。

夕方前、あまりに退屈だったことからKくんの泊まるカサへ遊びに行ったがダルさと嘔吐は収まらず、マリーの勧めもあって町中にあるインターナショナル病院へ診察に行ってみることにした。

病院へはスペイン語も話せるKくんが同行してくれた。
幸い、体温は微熱程度だったが嘔吐が続いたことから注射を打ち、2種類の薬と胃腸に優しいと言う水に溶かすココナッツ・パウダーを用意してくれた。

キューバの医療については先進国並みの水準や、国民全てが無料で診察を受けられるなど広く知れ渡っているが、実際にこうしてトリニダーのような小さな町でも24時間いつでも誰でもが診察を受けられる体制が整っていると言うことは、革命の成果として大きく評価される部分だと思う。
もちろん、外国人である僕の診察費は薬代と併せて75ペソ(約8000円)の請求があったが、このお金は後日、クレジット・カードに含まれた海外旅行保険で往復のタクシー代と併せて支払いがおりた。

そして、翌日には嘔吐もすっかり収まり、体調も回復した。

Posted by sammy - 2009.08.19,Wed

パスタをほおばるカサの息子、ホリヒート(左)とガブリエル(右)

トリニダーのカサ・パティキュラル「Hoatal: Media luna」に泊まった最初の晩、大の野球好きを自負する旦那のホルヘが「今日はキューバの№1チームを決めるキューバ・シリーズの第5戦のテレビ放送がある」と教えてくれた。
試合開始は午後8時。
ハバナとサンタ・クララの対戦による今日の試合はすでに3勝しているハバナが勝てば優勝が決まる大一番らしく、ホルヘはすでに試合開始を待ちきれない興奮状態だった。

キューバへ来てつくづく思う。
この国の人たちは本当に野球が好きだ。

もちろん僕も野球は大好きだ。
だから街で「ハポン(日本人)?」と声をかけられると、「Yes!イチロー!」と右手でバットを立てたイチロー得意のポーズを見せてみる。
するとたいてい、「OH!イチロー、マツザカ」と日本が誇る投打の両輪の名前が出てくる。
ここまでは誰しもが知っている範囲での認知度だが、カサの旦那ホルヘは正真正銘の野球通らしく、「ジョージマ、イワクマ…」と次から次へと日本人選手の名前が出てくる。
何でも、3月に行われたWBCではずいぶんと熱狂したらしく、苦汁を舐めた悔しさが日本人選手を絶賛する賞賛へと変わったようである。

* * *

バス酔いの疲れも収まり、カサのリビングでホルヘと野球中継を見ていると近くに泊まっていたKくんもひょっこり顔を覗かせ、お互いに野球中継を見入った。

日本で言えば秋に日本一をかけて行われる日本シリーズに相当するキューバ・シリーズでも、テレビの音声は実況ばかりが聴こえ、臨場感にやや欠ける中継だ。
生の盛り上がりみたいなものは画面からも伝わってこない。
競争のない社会は視聴者を釘付けにするような工夫や構成さえも関係ないのかもしれない。
イニングの合間には宣伝(CM)ではなく、「クーラーの温度設定を下げよう」などの公共広告が何度となく流れていた。まさに社会主義である。

しかし、スポーツと政治は違う。
今日にも優勝が決まってしまう大事な対戦はバントあり、スチールありと勝ちにこだわった戦いをしていた。
それでも悲しいかな。
ここ2大会、WBCで日本がキューバに勝っていることもあり、野球大国キューバの戦いをかつてのような大きさで見ることはなかった。どこか雑で単調な戦い方にも見えてしまう。

そして試合はハバナが勝ち、歓喜の輪が中継で流れていたが、旦那のホルヘは試合の大勢が決まりかけた頃には早々とテレビの前から退散していた。
あきらめや見極めが早くとことん問い詰めないのもキューバ人の特徴かもしれない。