sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2014.11.24,Mon
monks / Yangon, MYANMAR
旅の最終はヤンゴンで週末の2泊。
およそ2年ぶりのヤンゴンであり、急加速で民主化と人々の生活の変化を感じた2年前のことを思い返すと、「はたして今のヤンゴンはどうなんだろう?」という興味がここへ来る関心事でもあったわけで実際に降り立ち、空港から街へと向かうタクシーの車中で感じたことは、「ミャンマーの中にあって違う国」の印象だった。
もっともこれは、インレー湖の宿から道中を共にしたフレンチ・オーストラリアンの熟年夫婦も同様の感想だったことで、素朴すぎる人々の生活と町や村の様子を目の当たりにした場所から一転、大都会ヤンゴンへ来ると、その格差にタイムマシーン感覚を覚えてしまうもの。
タクシー運転手は我々の質問に、「儲かっているのはお役人だけだよ」と笑っていた。
確かに、ヤンゴンでも人々の生活は決して豊かでないことは街を歩けば明らかだった。
物乞いと幼い僧侶 / Yangon, MYANMAR
ヤンゴンでは久しぶりにドミ(相部屋)の宿に泊まった。
ここ数年、ヤンゴンに安宿は存在しても、値段は安宿ではなくなってしまっていた。
かつて$10以下であった部屋が、さらに老朽化しながら今は2倍から3倍の値を付けて営業をしている。それでも飛び込みで行けば「フル」と言われることが多いほど、部屋数に対して需要が上回る状態が続いているためだ。
「こんなんだったらみんな、開業すればいいのに」と思った2年前の思惑通り、今回は事前に調べてみるとバックパッカー向けの小奇麗な安宿がいくつか新たにオープンしていた。
その中の一つ、「バックパッカー・ミャンマー」は中心部にあるビルの9階を1フロア借り切って各ベッドをカプセル式に仕切ってあるドミだった。
よって、ドミであっても個人の空間は保たれている。
ちょっと面白い体験とドミ特有のフレンドリーなふれあい、そして1泊1600円の値段とホテル予約サイトAgodaから簡単に予約できることから決めた。
view from Backpackers Myanmar / Yangon, MYANMAR
実際に泊まってみると完全な個室ではない不便さは多々あっても、フローリングされた床といい、親切で温かみのある若いスタッフたちといい、値段に対して相応な以上の印象を受けた。
場所はパノラマ・ホテルに近いパンソダンという大通り沿いにあり、すぐ隣には日本円可能な両替屋、遅くまで空いているアットホームなコンビニもあり、どこへ行くにも好都合だった。
ベランダから見るヤンゴンの夜景も絶景で、正面やや右にサクラ・タワーとシャングリラ・ホテル、右隅に黄金に輝くシュエダゴン・パゴダ、左隅にはスーレー・パゴダが輝いていた。
もっとも、蒸し返すように暑いヤンゴン。
ベランダから宿の中へ戻るとクーラーの効いた室内は快適そのもので、若いスタッフたちのにこやかな笑顔を見ているだけで幸せな気持ちが伝わってくるようだった。
YANGON / Yangon, MYANMAR
この宿のある大通りから西へ3ブロック行ったところにマハ・ガンドラ・ガーデンという賑わった通りがあり、そこには日本食レストランも数件ある。
「鯉昇」というつけ麺のお店がプレ・オープン中で何度かお邪魔した。
若くイケメンの店長は広告代理店を経て岡山で居酒屋チェーンを展開し、「いつかは東南アジアで」の夢を追って2年前にヤンゴンで居酒屋の事業展開を始めたらしい。
訊けば、2年前にはヤンゴン市内で20店舗ほどだけだった日本食レストランが今では70店舗にも増えたらしい。そんな波にこの店も乗った感じで、日本で食べるつけ麺と遜色ないつけ麺がヤンゴンの一角でいただけた。
2日目の夜に行った時は、プレ・オープン中にも関わらず店内はほぼ満席だった。
店内にはずっと、聴きなれた日本の80'sのヒット曲が流れていたことから、ターゲットは明らかに自分と同世代の日本人ビジネスマンたちだった。
きっと、これからも彼らを中心に賑わうことを思うと、いつかはヤンゴンも隣国タイのバンコクのようになって行くんだろう。
そこには今の日本では見ることが出来ないような「発展」という夢が大きくあるように思える。
2014年のヤンゴンがその途上にあったことを、いつか思い返る日が来るのだろう。
Posted by sammy - 2014.11.19,Wed
おばさんスマイル / Mandalay, MYANMAR
「アジアへ来たな」と思う瞬間。
それはやはり、人々から向けられる屈託の無い笑顔にふれる時。
車上スマイル / Mandalay, MYANMAR
深夜便を使ってクタクタで到着したマンダレー。
昼下がりだというのに頭は重く、空港から共にタクシーをシェアして宿探しをしたコリアンと宿のスタッフお薦めのシャン料理を食べに行った帰り道。
その後、再び宿のベッドへと寝入った僕にとって、ほんの僅かな距離と時間。
それだけが今回のマンダレーだったけれど、そこには確かに「アジアへ来たな」と思う瞬間の数々があった。
Posted by sammy - 2014.11.07,Fri
little monk / Inle, MYANMAR
8日間の旅を終え、帰国して早や3日。
いつものように現実へ戻ってしまうと「あの旅の日々は何だったんだろう…」と、まるで旅を追った日々と場所が夢の中だったように思えてしまう。う~ん、毎度のことですが、旅は別世界にあるもう一つの僕にとっての日常です。
今回の行き先はミャンマーでした。
単純に「インレー湖へ行ってみたい」と思っていた今年の年頭、所持していたマイレージの得点ポイントが2月から上がる前に抑えてあった無料航空券と旅のプラン。
その後にあった転勤やら、そこでの人員不足やら、陰湿(?)な職場環境やら、日常から脱したい思いと裏腹に不安材料ばかりが頭を過ぎり、旅のスタート時点ではかつて感じなかったほどの重い思いを抱えたままの始まりでした。
バンコクを経由してマンダレーから入りましたが、アジアの空気はゆるく生暖かく、人々が皆共存する姿に自分の中の重たさも徐々にほぐれてゆきます。
巷では、今のミャンマーは急速に発展しているとか言ってもまだまだ、そういった段階に突入してないんじゃないかと思えるのが地方都市マンダレーであって、それがさらにインレー湖のようなど田舎へ行ってしまうと、昔のままのアジアがそこにはあります。
evening sky / Inle, MYANMAR
季節柄なのか、乾季に入ったばかりのこの時期は旅人と言えば欧米人のリタイア組ばかりが目立ち、僕の旅の日々は1人でいる時間ばかりの中、どこか重たいものを拭い切れないまま過ぎていった感じです。
スローな気持ちのまま流れていった旅。
そこにあったアジアの原風景、人々の笑顔と日常。
撮りだめた写真はボチボチとUPして行きます。
まずは、帰国の報告まで。
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