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sometime,somewhere...
Posted by - 2025.12.10,Wed
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Posted by sammy - 2015.02.19,Thu

palm tree / Siem Reap, CAMBODIA


2年続けて訪れたサイハーくんの故郷ロヴィア村。
街から遠く離れ、街とを結ぶ国道沿いの市場からも延々と砂埃舞う道を行った先にある小さな村は、椰子の木生い茂る中、何軒もの集落と、南国の日差しと、ゆったりと流れる時間の中、ほんわかとした人々の笑顔あふれる暮らしがあった。



talking in veranda / Siem Reap, CAMBODIA


縁側で語り合うふたり。
カメラを向けると微笑む中年の男性。
村人に警戒心の欠けらもなく、人々を迎え入れる心がここにはあった。

*  *  *


 
dishing / Siem Reap, CAMBODIA


村へは到着翌日の日曜の午前と、その2日後の最終日の2度行っている。
去年、学校と村で会ったスレイロアットちゃんと再会したのは高床式の家の1階部分でお皿洗いをしていた日曜日のお昼前。
村の子どもたちは学校が休みの日曜日は家の手伝いや畑仕事に忙しい。
一家みんなで生きているカンボジア。
子どもたちの働く姿が目に映る。

*  *  *



smile from hammock / Siem Reap, CAMBODIA


木陰や軒下の日陰で、ゆらゆらとハンモックに揺られながら過ごすのが村人たちの定番。
そこには、幼い子どもを抱えて親子の愛情あふれる姿があふれているのも定番である。
ついでに言えば、この家の犬もグッタリとお休みになっていた。
手を振るこの子はこのような環境でこれから育つ。
カンボジア人がやさしいと言われる由縁がわかるような気がした。

*  *  *



tree climbing / Siem Reap, CAMBODIA


見上げると大きな木の真ん中あたりから少女が微笑んでいた。
既にけっこうな高さを枝伝いに登っている。
こちらを振り向いた後、少女はさらに上を目指して登り始めた。
村では、こんな大きな木が子どもたちの遊び場になっている。

*  *  *



Hey! / Siem Reap, CAMBODIA


万国共通で言えることは、「子は宝」である。
お母さんとおばあさんが我が家の宝を誇らしげに見せてくれた。
村には宝がいっぱいある。
その一方で、宝を育てきれない現実もある。
できることならば、すくすくと育つ宝の成長を見続けていきたい。

*  *  *



a girl / Siem Reap, CAMBODIA


村の一本道を歩いてきた少女に立ち止まってもらい、写真を撮らせてもらった。
この景色からして、今の僕には異空間の世界のようにも感じる。
ここはカンボジアで、アジアなんだと思える村の風情。
そう思える瞬間に感じるちょっとした喜び。
僕は、それを感じたくて何度も旅を続けているんだと思う。

*  *  *



a dog / Siem Reap, CAMBODIA


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Posted by sammy - 2015.02.13,Fri

everybody smiling / Siem Reap, CAMBODIA


カンボジア出発1週間前、バイタク案内役を頼んだサイハーくんから、こんなメールをいただいた。

「みんいつもわたしにききます。XXXさんはいつまたかんぼじあにきますか。」

昨年のカンボジアでは当時の職場で親しかったSさんから不要になった子供服を10数着いただき、それらを持ってサイハーくんの故郷ロヴィア村の子どもたちにプレゼントをした。
あてもなく、どこかしらで配る予定の子供服だったが、たまたま立ち寄った小学校がロヴィア村の子どもたちが通う小学校で、ひときわ可愛くふるまっていた窓際の少女4人組に惹かれ、「あの子たちにあげようか?」と言う話になった。
サイハーくんは村の出身ではあるが実の両親はいなく、村から孤児院へ引き取られ、そこで日本語も学び、僕とも知り合っている。
村には異母になるお母さんと、いとこになる妹らが住んでおり、共に教師。
お母さんが子どもらが通う小学校の教師であることから、子どもらの集め役になってくれた。



cat / Siem Reap, CAMBODIA


去年はカンボジア滞在最終日にあたる2月2日日曜日の朝、村へ行った。
シェムリアップ中心部からロヴィア村まではバイタクでおよそ45分。
国道を国境方面へひた走り、マーケットがあるところを曲がってからは砂埃舞う未舗装道を延々とゆく。
両脇に田んぼが広がる未舗装道はまさしく、カンボジアの原風景が広り、すれ違う車が撒き散らす砂埃を幾度となく浴びながら、ようやく村へとたどり着く。
公共の交通機関など存在しない郊外の村だから、子どもたちは純粋に村の中や周辺の野原を走り回る生活に没頭している。

自然の中で遊び育つ。

カンボジアの村の子どもたち皆がそうであるように、このロヴィア村の子どもたちもまさしく自然の中で育っている。

サイハーくんの提案では、今年も最後の日に行こうということだった。
ただ、去年は都合良く学校が休みの日曜の朝がそれにあたったが、今年は火曜日である。
そしたら都合良く、2月3日は仏教のお祭りでカンボジアの祝日にあたった。
学校も休みということで午前10時、お母さんの呼びかけで20人を超える村の子どもたちがサイハーくんの実家に集合していた。



古着と子どもたち / Siem Reap, CAMBODIA


今回用意した古着はおよそ25着。
去年同様、前任の職場で親しかったSさんからいただいた。
Sさんの愛娘はふたり。
女の子用ばかりだったからもらえない子たち用に日本の飴も用意し、さらには去年撮った写真も数十枚プリントして持参した。
まずは、その写真に子どもたちが群がった。
サイハーくんの通訳によれば、集まった子どもたちの大半は去年のことを覚えているらしい。
ただ、去年配った服のことになると「すでに破れてしまった」などの返事を聞く。
村の生活は厳しく、それは環境だけでなく、気候や風土からも伺えた。

サイハーくんの話では、いつも村に帰ると僕がいつまた来るのか尋ねてくる少女がいると聞いた。
その子がスライリアちゃんだった。



スライリア10歳 / Siem Reap, CAMBODIA


覚えている。
僕も確かに覚えている。
去年、学校へ行った時にも窓際の席で明るく振舞い、村で服を配った後は仲の良い友達たちと村中を引っ張って案内してくれた。
「ずっと、まっていた」と言う話を知った時には熱くこみ上げるものがあったし、僕もこの日を待ち望んでいた。
そのスライリアちゃんが選んだ服はピンクのフリル。
よほど気に入ったのか暑い中、重ね着をして着ていた。



children under the sunshine / Siem Reap, CAMBODIA


一通り配り終わってからは、子どもたちから一本指を突き上げて何だか分からないオネダリを受けた。
サイハーくんに「何て言ってるの?」と訊くと、「子どもたちは皆、ひとりひとり単独で写真を撮ってもらいたいみたいです」と訳してくれた。
時間と場所を選べば、作品と呼べるような写真を撮ることができたかもしれないが、こういったものは成り行きの展開である。
ササッと時間をかけずに撮った方がテンポがいい。
なによりも、子どもたちの元気をそのまま打ち切らずに続けたかった。



ポーズ / Siem Reap, CAMBODIA



スマイル / Siem Reap, CAMBODIA


みんな、かわいかった。
南国の日差しと椰子の木茂る村の中で、輝いていた。
できることならば、またこうして来たい。
願望はこの時すでに、芽生えていた。



なかよし / Siem Reap, CAMBODIA



ピース! / Siem Reap, CAMBODIA


ずっと待っていてくれたスライリアちゃんと仲良しのスレイロアットちゃんは去年も今年もずっと、村の中では一緒に連れ添って歩いた。
短い滞在時間だったが、村を離れることも、数時間後にカンボジアを離れることも惜しくてたまらなかった。
愛着のあるふたりの写真は何枚も撮ったが、カンボジア最後の1枚はふたりの写真で終えたかった。



Bye-Bye / Siem Reap, CAMBODIA


未舗装道の先にあるロヴィア村は砂埃舞う乾季の今はまだしも、雨季になると国道からの交通事情はすこぶる悪く、道路がグチャグチャになり、サイハーくんも実家に帰らない日が続くと言う。
ただ、原風景広がる道路脇の景色は緑輝き、それはそれは美しいらしい。
今度は、そんな季節に村を子どもたちを訪れてみたい。
僕の中で「還りたい」と思う場所がまたひとつ増えたのも、この2月3日だった。


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参考: 古着ボランティア



Posted by sammy - 2015.02.07,Sat

sunbathing / Koh Rong, CAMBODIA


寒~い日本を脱出し、タイ湾に浮かぶカンボジアの秘境ロン島とシェムリアップへ行ってきました。
およそ1週間の旅の前半はロン島。
羽田からの深夜便でバンコクを経由しプノンペンまで。
プノンペンからはバスで約5時間、カンボジア随一のビーチ・タウン、シアヌークビルで1泊をし、翌朝一番のフェリーで島へ。



beach / Koh Rong, CAMBODIA


ロン島が脚光を浴びだしたのはここ数年の話らしく、何もない島の魅力と海の美しさに欧米人たちが目を付け、バンガローやゲストハウスが立ち並ぶようになったらしい。
至れり尽くせりのある昨今のアジアン・リゾートと違って、全てが手作りの簡易宿泊施設のみといったところがロン島であり、ゲストハウスならばドミで$10くらいから、バンガローならば$30くらいからあるが、値段の違いはロケーションの違いくらいで、どの施設も設備は水シャワーのみの最低限のもののみ。
僕が泊まったバンガローも到着後に決めたもので、1泊$40もしたビーチ・フロントのバンガロー。
テレビも冷蔵庫もなければ、水洗トイレは溜め水を自ら流す手動式(笑)。
部屋にあるものは蚊帳付きのベッドのみ。
どの宿泊施設も電気が使えるのは夕方6時から12時くらいまでで、何もないこの島でやることと言えば、本を読むか美しい海を見ているかの二者択一くらい。



beach life / Koh Rong, CAMBODIA



sleeping together / Koh Rong, CAMBODIA



clear / Koh Rong, CAMBODIA


まさしく、スロー・ライフを送るにはもってこいの島がここであり、日常とは大きくかけ離れたパラダイスを求め、僕も2日間、この何もない島で何もしない時間を過ごしました。
不覚にも、カンボジア到着初夜にひいてしまった風邪の影響で島での2日間はノンビリせざるを得ない状態でもありましたが、道路も車もない砂浜と山だけの島。
24時間絶えず聴こえる波の音をBGMに、スロー・ライフを満喫させてもらいました。
また、ボチボチと更新を!