sometime,somewhere...
Posted by sammy - 2013.09.21,Sat
Place Djemaa el Fna / Marrakech, MOROCCO
7年後の東京オリンピック開催が決まり、日本人の誰もが7年後の自分に思いを馳せている。7年後が遠いか近いか、歳月を計ろうと7年前を思い出すと2006年9月の今時分、僕はモロッコを旅していた。
1ヶ月前に更新した「荒野の一本道」にもあるように自身2度目のモロッコで、マラケシュから始まり、砂漠のワルザザート、さらにはサハラへと進み、最後は港町エッサウィラで旅を終えている。
旅に出る前夜、職場で訃報を聞いた。かつての同僚で兄貴分のように慕っていた先輩が亡くなった。
借金を背に職場を追われ、誰とも音信普通になっていたから突然の訃報だったが、このモロッコの旅は遠い西の果てをさまようレクイエムのような旅と化し、旅の最中は亡くなった先輩のことが頭から離れなかったことを今でも強く憶えている。7年前のことである。
「あれから7年か…」と思うと、この先7年はあっという間に来てしまう気がする。
それは近い未来であって遠くはない。
でも、「その時の自分は?」と考えるとはるか遠くに感じるほど予想も想像も浮かんでこない。
きっと、それが大方の日本人の7年前と7年後を思う距離じゃないかと思う。
過去は近く、未来は遠い。
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この更新をしようと思った先日、PCの外付けHDDの故障に気が付いた。
2006年のデジイチ購入後の写真データほぼ全てがそこに入っていたが復旧不可。
但し、バックアップはとってあるのでデータ自体の支障はないが、このモロッコへの旅を含めた2006年分だけがバックアップをとっていないことに気が付いたのは後の祭り。
複数枚のお気に入りをJPEG変換したもののみが手元に残る結果となってしまった。
そうなると余計に郷愁が高まってしまう(笑)。
いつかまた、モロッコを旅できれば…。
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Posted by sammy - 2013.08.18,Sun
a straight road in the wilderness / Ouarzazate, MOROCCO
2006年9月、6年ぶり2度目のモロッコだった。
レンタカーを借りて砂漠の荒野を走る。手助けしてくれたのはその6年前のモロッコで偶然にも知り合ったワルザザート在住日本人の森分さんで、森分さん宅に泊まり、レンタカーの手配も現地での案内もすべて森分さん任せだった。
出発当日、ちょっとしたいさかいがあった。
森分さんと奥さんのアイシャさんとのアラビア語での夫婦喧嘩!
何かが飛び交ったその先にいた黒人がレンタカー屋のご主人で、そのご主人の案内で店へ行き、車を借りたが、雰囲気はどうも重かった。
訊けば、このような夫婦喧嘩は最近では日常茶飯事、森分さんの言い分では当然のごとく奥さんに非があったが、言葉の通じないアイシャさんに確かめる術は無く、僕は「お互いじゃないですか…」となだめ役に留めるしかなかった。
午後からは息子のムスタファがこのドライブを楽しみにしていたということで学校帰りを待ち、3人で森分さんが用意してくれた地図を頼りにワルザザート郊外の荒野へと向かった。
いくつかの村を周り、西日が差し込み始める時間に荒野の一本道で車を止め、この写真を撮った。
その帰り道、息子のムスタファは将来「車の整備士になりたい」と言った。
「ハハハハ、それじゃあお金持ちになれないよ」と笑う森分さん。
当時13歳だったムスタファはこの9月で20歳になり、森分さんの波乱万丈の人生はこの春、「世界のこんなところに日本人」でモロッコの別の街エルラシディアで愛人と同居して暮らす姿がテレビで放映された。
あの時の夫婦喧嘩は「もう時効かな?」と思うとともに、森分さん宅を最後に出る朝、「また、ここへ来るね」と手を握り締めてきたアイシャさんの感極まった顔、レンタカーを返す際に「そろそろ戻ってくる時間かと」と言ってニコニコ顔で待っていてくれた森分さんの笑顔がこの1枚の写真とともに思い浮かぶ。
旅は常に思い出が過去となり、今はそれぞれがそれぞれに生きている。
もう戻れない時間だと分かっていながら、戻れるものなら戻ってみたいと思う時がある。
Posted by sammy - 2012.09.18,Tue
広場 / Essaouira, MOROCCO
Sunset / Essaouira, MOROCCO
海を見つめて / Essaouira, MOROCCO
Twilight / Essaouira, MOROCCO
夕焼け空 / Essaouira, MOROCCO
遅い夏休みを9月末に集中して取った6年前、マラケシュ~サハラ砂漠と旅したモロッコの旅の終点は大西洋を望む街エッサウィラだった。
この街はどこか哀愁が漂う。そう勝手な想像を掻き立てれば掻き立てるほど旅情は増し、やがて大西洋に日は沈む。
アラビア語で西の果てを意味するマグレブ。
そんな言葉を思い浮かべると、ここはやはり自分にとっても最果てだったのかもしれない。
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